2021年3月18日、オートモビルプジョーが新型「プジョー308」を欧州で発表した。新型は「308」として3代目、プジョーの「30シリーズ」としては10代目となる。まずはハッチバックモデルが登場、フランスのミュルーズ工場で生産され、2021年秋には欧州での販売を開始する。

新しいブランドロゴで表情が一変

「30シリーズ」はプジョーの中核モデルと言えるCセグメントハッチバック。世代累計生産台数700万台を超える、まさにプジョーを代表するモデルで、先代は2014年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーも受賞している。このシリーズはプジョーの新世代を牽引するモデルになることが多いが、今回も新しいブランドロゴを採用する最初のモデルとなっているほか、企業グループ「ステランティス」の船出を祝うモデルともなっている。

ちなみに、プジョー30 シリーズは世代ごとに末尾の数字が増えるネーミングとしてきたが、先代よりモデルチェンジしても末尾は8のままとなっている。

画像: テールランプが小型化され、リアビューはシャープで低重心と感じさせるものとなった。

テールランプが小型化され、リアビューはシャープで低重心と感じさせるものとなった。

新世代デザインを採り入れたというスタイリングは、シンプルで滑らかなサイドビュー、膨らんだフェンダーなどが特徴で、これは歴代モデルのアイデンティティを継承しながら、より躍動感を強調したもの。フロントは彫りが深く奥行き感のあるグリルパターンの中に新しいブランドロゴを配置、ライオンの爪をイメージした縦型のデイタイムライト/ウインカーユニットが強い個性を放っている。

また、リアはこれまでよりもさらに低重心と感じさせるものとなり、テールランプも小型化。ここではテールランプの配光にライオンの爪のイメージが盛り込まれている。

プラットフォームはEMP2(Efficient Modular Platform)の進化形で、ホイールベースは55mm伸ばされて2675mmに拡大。これに伴い、全長は110mm大きく、全高は20mm低くなり、全長×全幅×全高は4367×1852×1444mmとなっている。

インテリアは最新の「3D i-Cockpit」デザインを採用。情報のわかりやすさをさらに追求し、デジタルメーター内の配置やデザインを3D化することで、重要な情報が手前に大きく見えるようにしている。またエアベントの位置を変更し、10インチタッチスクリーンディスプレイを見やすく操作しやすくしている。

また、人間工学的な操作性を考慮して、カスタマイズ可能な「バーチャル i -トグル」を採用。これによりエアコンの設定、電話の連絡先やラジオ局の選択、アプリケーションの起動など、さまざまな機能へのショートカットを可能にしている。

Sport/Nomal/Ecoの3モードを備えた「ドライブモード」、セレクターをスイッチ式とし、エネルギー回生を強化するBレンジも設定した8速ATも注目を集めそうだ。

画像: 情報のわかりやすさをさらに追求した最新の「3D i-Cockpit」デザインを採用。

情報のわかりやすさをさらに追求した最新の「3D i-Cockpit」デザインを採用。

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