レクサスは2025年までに約20車種の新型や改良モデルを投入予定
1989年にトヨタのプレミアム ブランドとして誕生したレクサスは、2005年に初のハイブリッド車(HV)であるRX400hを発売してその後もラインアップを拡大してきた。2020年末には世界累計で約193万台のHVやEV(電気自動車)を販売したという。
そして2021年、レクサスはニューモデル2車種の発表を予定し、2025年までには世界各国や地域のニーズに応じて10以上のEV、PHEV(プラグインハイブリッド車)、HVなどの電動化モデルを約20車種、新型や改良モデルとして投入する予定だ。
そんな次世代のレクサスを象徴するコンセプトEVとして今回発表されたのが「LF-Z エレクトリファイド」だ。2025年までの実現を見据えた走りやデザイン、そして技術を搭載している。車名の「Z」はゼロエミッション、すなわちカーボンニュートラルを意味している。EV専用プラットフォームを採用し、新たな四輪駆動力制御技術「DIRECT(ダイレクト)4」などにより、前後の駆動輪を独立して制御することで、駆動方式をFWD、RWD、4WDと走行シーンに応じて変更できるシステムを組まれている。
アクセル、ブレーキ、ハンドル操作に応じて駆動力配分をコントロールし、ドライバーの感覚、に近い加速感やコーナリング性能を実現する。これは「ステア by ワイヤ」と「ダイレクト4」の組み合わせにより高応答で高精度な駆動力コントロールが可能になったことで得られた性能である。
LF-Z エレクトリファイドのプロポーションは、エンジンを持たないEVならではの低いノーズから、後方にピークを持たせたルーフラインとキャビンを中心に、連続するシルエットで全体のフォルムを構成している。大径タイヤはクルマの四隅に配置され、低重心でワイドなスタンスを実現している。