マツダ ロードスターの初代(NA型)と2代目(NB型)をメインとしたリフレッシュ作業を得意とするロードスターのプロショップ「ガレージ アイ(長野県)」。デジタル機器の少なかった時代に登場したこの2モデルは、デジタル時代の到来で電力不足を懸念している。そこで誕生したNA/NBロードスター用の「ハイパワーオルタネーター」をここで紹介しよう。
NA/NBロードスターの現役時代と異なる、電装系パーツの使用率!
初代ロードスターが登場したのは今から32年前の1989年、携帯電話を肩からぶら下げていたような時代だ。そして2代目ロードスターは23年前の1998年、やっとガラケーの携帯電話に液晶画面(もちろんモノクロ)が搭載されはじめた頃である。
そんな時代に登場したクルマであっても近年はカーナビゲーションやドライブレコーダー、バックカメラ、携帯電話の充電など、車内で使用する電装系パーツは否が応でも増え続ける。そんなことは考慮されずに開発されたアナログ時代のクルマにとって、昨今は水中を泳ぐように苦しい「電力不足」の時代なのかもしれない。そんなデジタル時代を元気に生き抜いてもらうため開発されたのが、「ハイパワーオルタネーター」だ。
消耗品であるオルタネーターはリビルト品を使うのが一般的だ。20~30年も経過したNA/NBロードスターのオルタネーターは、そろそろ交換時期を迎える車両が増えている。そんなときは通常よりも容量を上げたパワーアップ仕様に交換すると安心だ。ちなみにガレージアイが扱う「ハイパワーオルタネーター」は、NA6用が65A→80A、NA8用は70A→80A、NB8用は80A→100Aまで容量を引き上げられている。
これらのリビルドオルタネーターは、分解・洗浄した後、厳しい品質基準をクリアしたオルタネーターのみが再利用される。さらに組み上がったリビルドオルタネーターは厳しい検査に合格したものだけが販売される。電装パーツを多用するこの時代に旧車を乗り続けるなら「ハイパワーオルタネーター」を搭載することで安心感がプラスされるのは間違いない。