「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、アルファロメオ ミト(MiTo)だ。

これならAT免許でもミトの走りが楽しめる!

画像: スロットルバルブを使用しないマルチエア エンジンにインタークーラー付きターボを装着。アイドリングストップも備える。

スロットルバルブを使用しないマルチエア エンジンにインタークーラー付きターボを装着。アイドリングストップも備える。

ステアリングホイールにはパドルシフトも付き、フロアセレクター側はフォルクスワーゲンとは逆で、押してダウン、引いてアップになっている。シフトダウンでは軽やかに空吹かししてエンジン回転を同調させてくれる。ちなみにフォルクスワーゲンは7速だが、アルファロメオのエンジンとの相性を考えると、むしろ6速が最適らしい。

そしてスタート&ストップシステムは、かなり積極的にエンジンを止める設定で、再始動も静かとはいいがたいが、そのこと自体をドライバーに楽しませようとしているような雰囲気がある。

また「DNAシステム」を駆使してドライブフィールを変えられるところもミトならでは。Dにするとメーター内にはブースト計が表示され、エンジンレスポンスやステアフィール、VDCなどがよりスポーティな設定になるのは従来どおりだ。

そんな、ちょっとノスタルジックでヤンチャ坊主な性格が持ち味だったミトが、その雰囲気をそのままに、いきなり最先端をいくお利口さんになったような感じだ。さらに、円高とコスト削減のおかげで、TCT搭載モデルは当初より10〜13万円も価格がダウンされた。これは、すごく得した気分にさせてくれる。

AT免許しか持っていないけれどミトが気になっていた人に、このコンペティツィオーネをオススメしても間違いないだろう。

画像: MTしかなかったせいでミトが欲しくても買えなかった人には、TCT搭載車の登場は朗報といえるだろう。

MTしかなかったせいでミトが欲しくても買えなかった人には、TCT搭載車の登場は朗報といえるだろう。

■アルファロメオ ミト コンペティツィオーネ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4070×1720×1465mm
●ホイールベース:2510mm
●車両重量:1260kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1368cc
●最高出力:99kW<135ps>/5000rpm
●最大トルク:190Nm<19.4kgm>/4500rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:未発表
●タイヤ:215/45R17
●当時の車両価格(税込):292万円

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