これならAT免許でもミトの走りが楽しめる!
ステアリングホイールにはパドルシフトも付き、フロアセレクター側はフォルクスワーゲンとは逆で、押してダウン、引いてアップになっている。シフトダウンでは軽やかに空吹かししてエンジン回転を同調させてくれる。ちなみにフォルクスワーゲンは7速だが、アルファロメオのエンジンとの相性を考えると、むしろ6速が最適らしい。
そしてスタート&ストップシステムは、かなり積極的にエンジンを止める設定で、再始動も静かとはいいがたいが、そのこと自体をドライバーに楽しませようとしているような雰囲気がある。
また「DNAシステム」を駆使してドライブフィールを変えられるところもミトならでは。Dにするとメーター内にはブースト計が表示され、エンジンレスポンスやステアフィール、VDCなどがよりスポーティな設定になるのは従来どおりだ。
そんな、ちょっとノスタルジックでヤンチャ坊主な性格が持ち味だったミトが、その雰囲気をそのままに、いきなり最先端をいくお利口さんになったような感じだ。さらに、円高とコスト削減のおかげで、TCT搭載モデルは当初より10〜13万円も価格がダウンされた。これは、すごく得した気分にさせてくれる。
AT免許しか持っていないけれどミトが気になっていた人に、このコンペティツィオーネをオススメしても間違いないだろう。
■アルファロメオ ミト コンペティツィオーネ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4070×1720×1465mm
●ホイールベース:2510mm
●車両重量:1260kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1368cc
●最高出力:99kW<135ps>/5000rpm
●最大トルク:190Nm<19.4kgm>/4500rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:未発表
●タイヤ:215/45R17
●当時の車両価格(税込):292万円