中国専用の電動車として2021年内に発売を予定
「エアトレック」という車名に懐かしさを覚える読者諸氏も多いのではないだろうか。三菱が2001年から2008年まで製造販売していたクロスオーバーSUVに、その名が付けられていた。だが、エアトレックは1代限りでフェードアウトし、アウトランダーがその後継となった。ちなみに、エアトレックも日本以外ではアウトランダーの車名を用いる国もあった。
さて、今回デザインスケッチが発表された新型「エアトレック」は、Electric(電気自動車の「電気」)、Expanding(カーライフの「拡張」)、Expressive(三菱自動車らしさの「表現」)という3つのキーワードからなる、「e-cruising SUV」というコンセプトを元にデザインされた。
EVらしい、先進的で洗練させたイメージとするとともに、フロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」に代表される、一貫した三菱デザインのアイデンティティを取り入れ、三菱らしい力強い走りを表現するスタイリングとしている。
三菱の執行役でグローバルマーケティング&セールス担当のジョン・シグノリエロは、
「新型エアトレックは、自由に冒険するという意味を込めたSUVです。また中国専用の電動車で、広汽三菱が現在販売する三菱ブランドの4車種め(ASX:日本名RVR、アウトランダー、エクリプス クロスに次ぐ)として、年内に販売を予定しています。中国における電動車ラインナップを拡大し、持続可能なモビリティ社会の実現に向けて貢献してまいります」と語った。
なお、この新型エアトレックは上海モーターショーでもここで紹介しているデザインスケッチが公開されただけで、実車のお披露目はされていない。また、「中国専用の電動車」とアナウンスされているので、日本に導入される可能性は低そうだ。とはいえ、まずは、その実車を早く見てみたいものだ。