2021年4月21日(イタリア現地時間)、フェラーリは5月5日にフェラーリSNSチャンネルでワールドプレミアが行われる812スーパーファストの限定モデルの一部内容と写真を公開した。

フェラーリ最強エンジンを搭載する、812スーパーファストの限定モデル

フェラーリのフラッグシップモデル「812スーパーファスト」をベースとする限定モデルの最大の特長はそのパワーソースだ。ベース車同様に6.5L 65度V型12気筒 DOHC 自然吸気エンジンを搭載するが、その最高出力は30ps高められた830psとなり、最高回転数9500rpmと併せてフェラーリ最強のものとなる。これは、エンジンの主要コンポーネントの多くを再設計し、新バルブタイミング機構と新排気システムを導入したことによる。

ハイパワーを最大限に活かす四輪独立ステアリングの採用も行われた。コーナリング時に感じる俊敏性や正確さが拡大するとともに、比類ないステアリングの応答性を提供するという。エクステリアとコックピットにカーボン素材を使用し、軽量化も図られている。ビークルダイナミクスシステムの新バージョン「サイドスリップ・コントロール Ver.7」の搭載ともども、ダイナミックな走りへの効果が大いに期待できそうだ。

新しい形状のフロントエアインテークを始め、リアディフューザー、特許を取得したボルテックスジェネレーターを装着したリアスクリーンなどは、徹底的なエアロダイナミック追求の結果だ。

画像: リアスクリーンがガラスからアルミに変更され、整流効果の高いボルテックスジェネレーターが装着された。

リアスクリーンがガラスからアルミに変更され、整流効果の高いボルテックスジェネレーターが装着された。

エクステリアは、812スーパーファストと明確な差別化が行われている。リアスクリーンをガラスからルーフと一体になるアルミとしたことが一例だ。ファストバックスタイルがより強調されている。

ボンネットを横切るカーボン製ブレードも目を引く。車体の横幅が強調されボンネットを短く見せる効果があり、ベース車に比べコンパクトなコンペティションカーの印象を醸し出す。新デザインのリアスポイラーは、装着位置が高められたことで、ほとんど車体と水平に見えるようになった。力強いフォルムを狙ってのことだという。

インテリアは、ダッシュボードやドアパネルなど基本はベース車と変わらない。ただし、軽量化のためのドアパネルの再設計やセンタートンネルのデザインテーマを「Hゲート」とするなど、レーシーなムードが盛り込まれている。

フェラーリ812スーパーファストの限定モデルの正式名称および詳細はまだアナウンスされていない。5月5日のフェラーリSNSでのワールドプレミアで、その全貌が明らかになる。

画像: レーシーなムードのコックピット。センタートンネルのデザインがHゲートをテーマにしたものとなった。

レーシーなムードのコックピット。センタートンネルのデザインがHゲートをテーマにしたものとなった。

This article is a sponsored article by
''.