トヨタ ハリアーからレクサス RXへグレードアップ
そもそもそのデビュー時、日本にレクサス店がなかったという事情もあり、先代はこれまで日本ではトヨタ ハリアー、海外ではレクサスRXとして販売されてきた。それが3代目への一新を機に、日本でもレクサス店が整備されたことに伴って、レクサスRXとして販売されることになった。
初代レクサスRXは1998年にデビューし、プレミアムSUVというカテゴリーを開拓、北米ではベストセラーとなった。この市場を欧州のプレミアムブランドが見逃すはずもなく、BMWはX5、メルセデス・ベンツはMクラスといったモデルを投入してきた。そして、強力なライバルへ対抗するため、レクサスRXは初代から2代目、2代目から3代目へと、グレードアップの手を緩めるわけにはいかなかった。
そうした事情もあり、新型レクサスRXは、2代目のトヨタ ハリアーと比べると価格はかなり上がっている。昨年(2008年)12月末まで販売されていたハリアーの3.5L搭載モデルのベースグレードである350Gは319.2万円。これに対して、同じく3.5Lを搭載するベースグレードのRX350には、460万円というプライスがつけられている。その差は140.8万円、これが今回のグレードアップに要したコストということになるのだろうか。
さて、レクサスRXにはRX350と、これと同じエンジンとモーターを組み合わせて搭載するハイブリッドのRX450hがラインアップされる。それぞれ、ノーマルグレードに加え、スポーティなバージョンSとラグジュアリーなバージョンLがあり、バージョンLにはさらにエアサスペンション仕様が用意される。RX350はすでに販売されているが、RX450hは4月からの販売開始となるため、今回はRX350のみの試乗となった。