販売する全ラインナップの電動化を実現したボルボは、早くも次のステージに移行する。その第一歩がBEVのC40リチャージの日本発売であり、その後に続くXC40リチャージである。(Motor Magazine2021年7月号より)
サスティナブルを意識したインテリア素材を使用するボルボC40
ここ数年で販売するクルマの電動化を急速に進めたボルボは、日本においても全ラインナップの電動化を完了した。かねてからボルボは、2025年には世界で販売されるモデルの50%を、2030年には全モデルをBEVにすると表明している。
さらに2021年3月、日本市場において2025年に25%、2030年には100%をBEVにするという目標を打ち出した。これに向けた第一歩として、2021年秋にC40リチャージを日本で発売する。
このモデルは、日本で初めて市販されるボルボのBEVで、SUVとクーペボディを融合したボディを持つ。ちなみに車名の「C」はクロスオーバーを意味する。基本コンポーネンツはすでに海外で販売が始まっているBEVのXC40リチャージと共通だ。なお、XC40リチャージは、C40リチャージの発売後に日本へ導入されるという。
これら2車種のBEVには、ほかにも注目すべき点がある。それはインテリアにエコ素材を用いるなど「サスティナブル」であることにこだわって企画されているのだ。内装に環境負荷が高い皮革素材は一切使わず、リサイクルウールをはじめとしたエコ素材が多く使われている。
こうした取り組みは、今後はリリースされるすべてのボルボのBEVに採り入れられていくという。(文:Motor Magazine編集部 小泉優太/写真:ボルボ・カーズ)