ブリヂストンは、氷上性能120%到達した乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK VRX3(ブリザック ヴイアールエックススリー)」を2021年9月1日より順次発売する。Webモーターマガジンではこの新製品の性能をアイススケートリンクでテストする機会を得た。

北海道・北東北主要5都市での装着率が20年連続No.1の実力

ブリヂストンから4年ぶりに新スタッドレスタイヤ「ブリザックVRX3」が登場した。ブリヂストンのスタッドレスと言えば、北海道・北東北主要5都市での装着率が20年連続No.1を誇るほか、北海道札幌市でタクシードライバーの装着率69.5%を実現するなど、すでに市場での評価が非常に高いことで知られている。

ブリヂストンの調査によると、冬道のドライブでは多くのドライバーが凍結路面に不安を感じており、スタッドレスタイヤには依然として高い氷上ブレーキ性能が求められているという。そこで今回発売する新商品「BLIZZAK VRX3」は、「ブリザック」が使命に掲げるさまざまな運転シーンにおいて「安心・安全」を足元から支えることを目指し、従来品VRX2の全方位型の大きな性能円はそのままに、断トツの氷上性能を実現したという。

実際、自分も従来品のブリザックVRX2で何度も試乗しているが、アイスバーンでのここぞという安心感のある走りだけでなく、雪道でも楽しく走れたことを覚えている。そんなVRX2の性能をさらに超えてきたというVRX3。とくに氷上性能が20%も向上したということでちょっと信じられない思いを抱えながら、今回、新横浜スケートセンターでその進化を試すことができた。

画像: ブリザックVRX3の発売サイズは111サイズで、すべてメーカー小売希望価格を設定している。

ブリザックVRX3の発売サイズは111サイズで、すべてメーカー小売希望価格を設定している。

「曲がる、止まるは、新たな次元へ」確実に氷を捉えてより安心感が向上

試乗車はプリウスで従来品VRX2と新製品VRX3を比較テスト。スケートリンク内に設置された特設コースで加速、制動、旋回などを試すことができた。

まずは従来モデルであるVRX2から試乗したが、走る、曲がる、止まる、いずれの基本性能もとくに不満のないレベルというのが正直なところ。というか、立っていることすら難しいアイスバーンの上で、加速性能も十分な上に制動力も想像以上で、よくもこれだけグリップ力を発揮できるものだと改めて感心したぐらいだ。さすがは北海道・北東北のドライバーに選ばれ続けてきたブリザックブランドの安心感だ。

そしていよいよ本番となるVRX3の試乗。VRX2に試乗した感覚を忘れないために、すぐにVRX3装着車に乗り換えて走り始めたのだが、まずは初期の加速力からして違う。アクセルペダルに込める力を徐々に強めるにつれて、「グググっ」とフロントタイヤが氷をつかんでいる感覚がステアリングホイールから伝わってきて、確実にVRX2よりも加速Gが高まっているのだ。

画像: 新横浜スケートセンターでテスト試乗。写真は新製品VRX3の制動性能を試しているところ。

新横浜スケートセンターでテスト試乗。写真は新製品VRX3の制動性能を試しているところ。

続いて制動力のテストに移る。15km/hまでスピードを出したところで、パイロンの置いてある定点でブレーキペダルをABSが効くまで目一杯踏み込むのだが、ここでも「グググっ」という手応えがVRX2に増して感じられ、実際にVRX2よりもクルマ4分の1台分ぐらい手前で止まったのだ。

当然、1回だけのテスト結果では信じられないこともあって何度も制動テストを繰り返してみるが、結果はほぼ同じ。ドライバー(自分)の感覚的にもVRX2より制動力が上がっていると感じられたし、実際の結果もそれにともなっていたということで、今回ブリヂストンが発表している「氷上性能120%到達」という謳い文句は伊達ではないことを実感できた。

次に旋回性能を試してみるが、変わらずの好印象。旋回の初期からVRX2よりもフロントをインに向ける力が強いことが感じられて、そこからハンドルの舵角が大きくなったところでもやっぱり「グググっ」と氷をつかまえている感覚があって、旋回速度も実際に上がっていることが確認できた。アイスバーンでのコーナリングでもし曲がりにくい感覚があると、対向車との正面衝突がコワイが、このグリップ力があれば安心して走ることができるだろう。

性能向上には裏付けの技術がある

画像1: 性能向上には裏付けの技術がある

では、なぜ氷上性能20%向上が実現できたのか。そこにはしっかりとした技術の裏付けがある。ブリザックVRX3ではブリヂストンのスタッドレスタイヤを支える独自技術である「発泡ゴム」を、従来にない新たな発想でさらに進化させた「フレキシブル発泡ゴム」と新トレッドパターン技術を採用している。

画像2: 性能向上には裏付けの技術がある

アイスバーンが滑りやすいのは、その表面にある「水膜」が原因とされている。そこでこの水膜をいかに素早く除去するかがポイントとなるのだが、VRX3では「フレキシブル発泡ゴム」と呼ばれるゴム内の断面形状を楕円形状に変更した新たなゴムを採用している。これにより円形断面よりも毛細管現象によってさらに吸水力を向上させることができるという。

また、新トレッドパターンでは、L字ブロックや端止めサイプと呼ばれるパタンの進化により、水流の動きをコントロールすることによりタイヤの接地面への水の浸入を抑制し、アイスバーンへの接地を向上させることでグリップ力を向上させている。

画像3: 性能向上には裏付けの技術がある

そしてこのフレキシブル発泡ゴムは、「効き」を長持ちさせる効果ももたらすという。これはゴム部分に分子量の多くてオイルよりも抜けにくい「ロングステイブルポリマー」を配合することで、柔らかさを維持することができるのだ。驚きなのはその性能維持力。VRX3は使用後から4年経過時点でも、新品時のVRX2より氷上摩擦係数が高いというのだ。効きが長もちするということで、複数年にわたって安心して使えるというのもありがたい。

画像4: 性能向上には裏付けの技術がある

今回はアイススケートリンクという限られた状況での試乗となったが、性能チャート見てみると、スノー性能、ドライ性能、ウエット性能、低燃費性能、静粛性においてはVRX2と同等の性能を確保しているという。その上で氷上性能を20%向上しながら、ライフ性能、効き持ちを向上させているのだから、VRX3はまさにブリザック史上最高のスタッドレスタイヤと言っていいだろう。(文:Motor Magazine編集部 加藤英昭/写真:加藤英昭、ブリヂストン)

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