「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、フォルクスワーゲンのフラグシップSUV、トゥアレグだ。

先進性を感じさせる快適&安全装備も充実

画像: 3LのスーパーチャージドV6エンジンとモーターを組み合わせ、10・15モード燃費は13.8km/Lを達成。

3LのスーパーチャージドV6エンジンとモーターを組み合わせ、10・15モード燃費は13.8km/Lを達成。

日本仕様はV6ガソリンエンジンとの2グレード体制だが、こちらもアイドリングストップなどフォルクスワーゲンのブルーモーション技術が投入されている。ハンドリングはSUVにしてはかなりシャープな味付けで頭まわりが軽くて身軽だが、ドシッとした落ちつき感は断然ハイブリッドにある。また、ハイブリッドはエアサスペンションを採用しているので、シーンに合わせた走り味のチョイスも可能だ。

さらに快適装備や安全装備も充実しており、完全停止までする全車速域追従型ACC(アダプティブ クルーズコントロール)や、4つのカメラで360度の映像を合成して映し出すエリアビューなど、先進性を感じさせる技術が惜しみなく盛り込まれている。ステアリングヒーターまで装着された豪華な装備で、ひとクラス上の上質感も満喫できるはずだ。

インパネ周辺のスイッチ類は多いのだが、メーター内やカーナビゲーションの画面に設定内容が表示されるので、目で見て確認できるから安心だ。ちなみにナビ画面のオフロードボタンでは、緯度/経度やタイヤの向きなども知らせてくれる。

今回は残念ながらオフロード走行を試すことができなかったが、こちらはセンター&リアデフロックも採用されたV6の方がやや一歩リードしているようだ。ハイブリッドはトルセンデフ付きのフルタイム4WDとなっている。

画像: エンジンのみのV6はハイブリッドより150kgほど軽いので走りは軽快。車両価格も623万円と275万円も安い。

エンジンのみのV6はハイブリッドより150kgほど軽いので走りは軽快。車両価格も623万円と275万円も安い。

■フォルクスワーゲン トゥアレグ ハイブリッド 主要諸元

●全長×全幅×全高:4800×1945×1740mm
●ホイールベース:2905mm
●車両重量:2340kg
●エンジン種類:V6 DOHC+S/C+モーター
●排気量:2994cc
●最高出力::245kW<333ps>/5500-6500rpm+34kW<46ps>
●最大トルク:440Nm<44.9kgm>/3000-5250rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●10・15モード燃費:13.8km/L
●タイヤ:265/50R19
●当時の車両価格(税込):898万円

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