2021年2月にマイナーチェンジを受けたQ5シリーズ。今回は最上級グレードのSQ5に試乗し、快適性をどうバランスしているのかという点にも注目してみた。(Motor Magazine2021年9月号より)

3L V6ガソリンターボは354psでハイスペックを実現

もっとも、アウディの全ラインナップにRSモデルが設定されているわけではない。たとえばQ5にはRS Q5はなく、SQ5が最上位グレード。ちなみにベースとなったQ5は「ヨーロッパでもっとも売れているプレミアムミッドサイズSUV」だとアウディは主張している。

SQ5の最大の特徴は、そのエンジンにある。スタンダードなQ5がガソリンもしくはディーゼルの2L直列4気筒ターボを搭載する中、SQ5のみ3L V6ガソリンターボが与えられているのだ。その最高出力は354psで、2Lガソリンモデルの42%増し。500Nmの最大トルク35は%の上乗せと、大幅なパフォーマンス向上が図られている。

画像: 3L V6ガソリンターボエンジンは354ps/500Nmを発生。1370rpmで最大トルクを発生し、街中でも走りやすい。

3L V6ガソリンターボエンジンは354ps/500Nmを発生。1370rpmで最大トルクを発生し、街中でも走りやすい。

これに合わせて足まわりは電子制御式ダンパーを備えたスポーツサスペンションにグレードアップ。ちなみにSQ5にはエアサスペンション仕様も用意されているが、試乗車はコイルスプリングを装着したモデルだった。

ただし、その乗り心地が標準車に比べて特段悪化していないのは、従来のSモデルとまったく同じ。路面からの衝撃を軽やかにやり過ごしながら、ボディの姿勢をしっかりと水平に保つ様子は「しなやかフラット」と呼びたくなるもので、その強めのダンピングをむしろ心地いいと感じる向きも少なくないだろう。

柔軟に伸縮するサスペンションで快適性を生み出そうとするスタンダードなQ5とは、大きく異なる乗り味といって間違いない。このダンピングが利いた足まわりが、ワインディングロードで実に頼もしいコーナーリングフォームを生み出してくれることはみなさんもご想像のとおりである。

まず、なんといってもその接地感が素晴らしい。アウディのパワーステアリングはどれも操舵力が軽めながら、前輪が確実に路面を捉えている感触はステアリングホイールを通じてしっかりとドライバーに伝えられる。そして、サスペンションストロークのごく初期から有効なダンピングを発生してくれるおかげで、ボディに無駄な動きがほとんどないことも、このクルマがSモデルの血統を引き継いでいる証拠といえる。

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