クルマを選ぶ理由は人それぞれだ。そして、数多くのモデルに乗るほどに、自分との相性に優れるものが明確になってくるものだ。自動車評論家として、さらにレーシングドライバーとして豊富な経験を備えるオーナーに、ボルボのPHEVを選んだ理由を聞いた。(Motor Magazine2021年10月号より)

スッと加速してくれ、思いどおりに走ってくれる

やがてXC40が日本で発売されるやいなや、桂さんはそのファーストエディションを購入。これもまたいたく気に入ったという。

「XC40はとくにデザインが気に入りました。ブラックのボディカラーも好みで、手に入れてからはいつも自分で手洗い洗車して、ワックスも手がけしていました」

そして2年が経ち、今度はXC40のPHEV版が発売された。

「ある雑誌の取材でその試乗会に参加したのですが、そこからの帰り道にはもう、自分の手元にあるXC40をどうやって手放そうか、そればっかり考えていました」

つまり、桂さんはアッという間にXC40リチャージ プラグインハイブリッドT5インスクリプションの虜になってしまったわけだ。その魅力とは、いったいどこにあったのだろうか?

画像: 制御システムが進化したこと、電気モーターを備えることで、最新型は良い意味でDCTを感じさせない。

制御システムが進化したこと、電気モーターを備えることで、最新型は良い意味でDCTを感じさせない。

「僕は、アクセルペダルを踏んで、ひと呼吸おいてからトルクが立ち上がるクルマが嫌いで、逆に踏んだ瞬間にスッと加速してくれるクルマがいい。別に、ドカン!と急発進する必要なんてないんです。スッと動き出せば、それでいい。この点、ハイブリッド車は発進時に大トルクを発生するモーターを積んでいるから気持ちいい。XC40リチャージプラグインハイブリッドT5インスクリプションに最初に乗ったときも、クルマが動き出した瞬間に『うわ、軽い!』と思ったくらいです」

桂さんと似たようなことを指摘するレーシングドライバーは少なくない。1/1000秒をサーキットで争う彼らにとって、わずかなレスポンスの遅れは命取りになりかねない。そのいっぽうで彼らは、市街地ではスムーズな運転を心がけていることも事実だ。

そんな「自分の思いどおりに走らせる」ことへの意識が強く身に付いている桂さんにとっては、リチャージプラグインハイブリッドが最適の選択肢なのだという。

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