クルマを選ぶ理由は人それぞれだ。そして、数多くのモデルに乗るほどに、自分との相性に優れるものが明確になってくるものだ。自動車評論家として、さらにレーシングドライバーとして豊富な経験を備えるオーナーに、ボルボのPHEVを選んだ理由を聞いた。(Motor Magazine2021年10月号より)
給油すればどんな遠くまででも足を伸ばせるPHEV
しかも、桂さんのご自宅には普通充電用の設備があるので、家に帰ればすぐにコンセントにつないで、翌日の走行に備えるという。
「電気で走っていると、エンジン音と振動がいかに乗員に疲労を与える原因になっているかがわかります。ほぼ無音の静粛性と滑らかな回転が、本当に心地良くて疲れない。バッテリーが充電されている時は、なるべくエンジンをかけないように気をつけながらアクセルペダルを踏んでいます(笑)」
しかもバッテリーの電力を使い果たしたらエンジンが始動。給油を繰り返すことで、どんな遠くまでも足を伸ばせる点がプラグインハイブリッド車の魅力だという。
「エンジンが始動したときの振動は嬉しくないけど、その代わりに手に入るパワー感は最高です」
「もう『そんなに踏んでいないから!』っていいたくなるくらい、元気に走ってくれます(笑)。それにこのクルマのエンジンは1.5Lの3気筒ターボでしょ? これがまたものすごく音がいいんですよ。ちょっとV6エンジンを思わせるようなサウンドで、とても気に入っています」
桂さんのご家族もそのデザインや走りに大満足しているという。
「僕は、エクステリアのクローム仕上げのディテールはあまり好きではないのですが、それ以外はとても気に入っています」
桂さんとXC40の蜜月は、これからも続きそうだ。(文:大谷達也/写真:永元秀和)