ランボルギーニにとって、クゥンタッチは特別なモデルであり、永遠のアイコンでもある。このレガシーに敬意を表すように、初代モデルの誕生から50年という記念すべき年に最新のデザインとテクノロジーを採用し、21世紀版に進化したクゥンタッチをデビューさせた。(Motor Magazine2021年10月号より)

6.5L V12に48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載

モデル名のLPは、縦置きエンジン&ミッドシップ、I(アイ)はハイブリッドを意味している。搭載されるパワートレーンは、6.5L V12自然吸気エンジンで、最高出力は780ps、最大トルクは720Nmを発生、さらにISGによる48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載している。

組み合わされるトランスミッションは、7速AMTでハルデックスクラッチを介して4輪を駆動する。組み込まれるタイヤは、ピレリPゼロコルサでフロントに255/30ZR21、リアには355/25ZR21の前後異なるサイズを履いている。

スタートから100km/hまで2.5秒、200km/hまで8.6秒、最高速度は355km/hで、この性能に対応させるため、フロントに6ピストンアルミキャリパー(ディスクサイズ400mm×38mm)、リアには4ピストンアルミキャリパー(ディスクサイズ380mm×38mm)カーボンセラミックブレーキが採用される。

これらのスペックから推測するとニュークゥンタッチのベースは、2019年のフランクフルトモーターショーに登場した「シアン」だと思われる。ちなみにこの「シアン」はランボルギーニ社の創立年が1963年であることから、63台が限定販売された。

インテリアは、アルカンタラで仕上げられ、基本的には4種類のトリムから選択することが可能だ。インフォテインメントは最新の8.4インチHDMIタッチスクリーンでの操作が可能となる。

このニュークゥンタッチは、112台の限定生産だが、この数字は初代クゥンタッチの社内プロジェクト名がLP112で、そのシャシナンバーが「1120001」から始まったことに由来している。

生産は間もなく開始される予定で、2022年3月までには最初のデリバリーが開始される。果たして日本への割り当てはあるのか、価格はいくらになるのかは、現時点では情報は届いていない。(文:木村好宏/写真:キムラ・オフィス、アウトモビリ ランボルギーニ)

画像: ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング翌週末のぺブルビーチコンクールには、およそ30台のオリジナルクゥンタッチが集合した。

ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング翌週末のぺブルビーチコンクールには、およそ30台のオリジナルクゥンタッチが集合した。

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