アウディの人気SUV「Q5」に美しいクーペボディを与えられた「Q5 スポーツバック」が追加され、2021年秋から日本でもデリバリーが始まった。スタイルだけでなく、走りと実用性にも妥協がないモデルに仕上がっていた。(Motor Magazine 2021年11月号より)

走り出しは実に軽やか。BASは快適な走りに貢献

走り出した時に約1.9トンのクルマとは思えない軽快さを感じる。それはパワートレーンとハンドリングの両方の印象だ。

さすがに1750rpmから400Nmものトルクを絞り出せるディーゼルエンジンだからということもあるが、12Vのリチウムイオンバッテリーを用いたBAS(ベルト駆動式オルタネータースターター)によるMHEV(マイルドハイブリッドシステム)がアクセルペダルの踏み始めの立ち上がりトルクを助けてくれている効果もあるだろう。

さらにBASの良さはアイドリングストップから再始動するときにショックや音がほとんどないことだ。抵抗なくスルッとエンジンがかかる。これによってアクセルオフによるコースティング状態でエンジンが停止していても、アクセルオンにしてからエンジンがかかって再加速するまでの時間も短くできる。

BASのおかげで素早くエンジンを目覚めさせることと、こまめにエンジンを止めることができ、燃費に大きく貢献している。

燃費に貢献しているのは7速Sトロニックトランスミッション(DCT)と組み合わさせるAWDクラッチ付きクワトロシステムの進化もある。力を必要としていない時にシステムがAWD走行を不要と判断すると自動的にAWDクラッチによりプロペラシャフトを、さらにリアデファレンシャル内のデカップリングクラッチによりリアドライブシャフトをそれぞれ切り離すことで、前輪のみを駆動するFWDにもすることが可能なのだ。

画像: 全長4685×全幅1900mm×全高1600mm、車両重量は1900kgを超える立派なボディだが、その走りは驚くほど軽やかだった。

全長4685×全幅1900mm×全高1600mm、車両重量は1900kgを超える立派なボディだが、その走りは驚くほど軽やかだった。

低回転から太いトルクを発揮し、BASの助けもあって走りが軽快なことがわかったが、ハンドリングも操舵角に忠実なヨーが出るから軽快で楽しいドライビングができる。

ちょっと軽めのハンドルの応答性は、ボディのロールが小さいこともあって小舵角からリニアな反応で扱いやすい。コーナリング状態に入るときに綺麗にライントレースしてくれる。さらに深く曲がり込んでいるコーナーでは切り増しにうまく追従してくれるから軽快さと安心感が生まれる。

高速道路での静粛性は非常に優秀だ。100km/hでのエンジン回転数は1500rpmで、これは車内ではエンジン音は聞こえないレベル。ディーゼルエンジンはうるさい!という時代は終わり、ディーゼルエンジンは静かなのが当たり前になった。アイドリング時に窓を開けると小さくゴロゴロ音が聞こえ、フィルムを挟んだ遮音ガラスの効果が大きいことがわかる。

このガラスは遮音だけでなく遮熱効果も期待できる。ドアのウエザーストリップもボディ側とドア側に2重にレイアウトされているから、これによる遮音効果もある。さらにドアを閉めたときの「バスッ」という音も良くするために効果を発揮している。

Q5スポーツバックはQ5ハッチバックと比べ、外見ほど室内は狭くない。というよりハッチバックとほぼ変わらないと言ってもいい居住空間とラゲッジスペースが確保されている。具体的には後席のヘッドクリアランスが低いだけだ。

SUVの魅力とクーぺスタイルのカッコ良さをデメリットなしで享受できるQ5スポーツバックは、改めて魅力的だと思った。(文:こもだきよし/写真:小平 寛)

画像: 2L直4ディーゼルターボエンジンにベルト駆動式オルタネータを備えたMHEVユニットを搭載する。

2L直4ディーゼルターボエンジンにベルト駆動式オルタネータを備えたMHEVユニットを搭載する。

アウディ Q5スポーツバック 1stエディション 主要諸元

●全長×全幅×全高:4695×1900×1660mm
●ホイールベース:2825mm
●車両重量:1920kg
●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1968cc
●最高出力:150kW(204ps)/3800-4200rpm
●最大トルク:400Nm/1750-3250rpm
●トランスミッション:7速DCT(Sトロニック)
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:軽油・70L
●WLTCモード燃費:14.5km/L
●タイヤサイズ:255/45R20
●車両価格(税込):837万円

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