ポールポジションはRed Bull MOTUL MUGEN NSX
予選で最速タイムを叩き出したのは16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT、Q1で大湯都史樹、Q2では笹原右京がそれぞれトップタイムで予選を完全制覇。3番手には64号車Modulo NSX-GTがつけ、コースとダンロップタイヤの相性の良さが際立つ結果となった。その両者に割って2番手に喰い込んだのが70kgのウェイトを積んだ14号車ENEOS X PRIME GR Supraだが、3基目のエンジンに載せ替えたことでレース中にペナルティを受けることが決定している。
65周の決勝レースがスタートすると、オープニングラップで14号車スープラがトップを奪い取るが程なくしてペナルティ消化のためピットイン。16号車、64号車、そして予選4番手スタートの8号車ARTA NSX-GTと、3台のNSXによる1-2-3フォーメーションとなる。23号車MOTUL AUTECH GT-Rがそれを追いかける4番手。
10周目から15周目にかけて、GT300クラスのクラッシュによるSC(セーフティカー)が導入され、ペナルティを受けた14号車ほか37号車KeePer TOM’S GR Supra、38号車ZENT CERUMO GR Supraのスープラ勢は最後方ながらも戦列復帰する。やがてリスタートとなったが、18周目にトップ走行中の16号車NSXがタイヤ脱落のアクシデント発生。これによりトップは64号車NSX、2番手以下は8号車NSX、23号車GT-R、4番手に39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraとなり、再度のSCが導入される。
2台のNSXによるトップ争い
24周目に2度目のSCが解除されると、各車が続々とピットインし燃料給油、タイヤ交換そしてドライバー交代を行う。30周目までピットインを遅らせたトップ走行の64号車NSXは、コース復帰後の冷えたタイヤではそのポジションをキープできず、8号車NSX、39号車スープラ、1号車STANLEY NSX-GTに相次いで交わされ4番手へダウン。
しかしタイヤの暖まった32周目以降に64号車NSXは大きくペースアップ、1号車NSX、39号車スープラを次々と抜き返し、瞬く間にトップを走行する8号車NSXの背後に迫る。この2台のNSXによるトップ争いは7周に渡って繰り広げられるが、徐々に64号車NSXのペースが落ちはじめ8号車NSXがリードを広げていく。
その一方で3番手争いが過熱し、5番手走行の23号車GT-Rは4番手の1号車NSXを捉えると今度は39号車スープラに迫る。そして2台による3番手争いは勢いそのままに、やがて64号車NSXを巻き込んでの2番手争いへと展開していく。