2021年10月28日〜30日、11月4日〜6日、2021年WEC世界耐久選手権シリーズを締めくくる最終戦2レースが、バーレーン サヒールのバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。トヨタは今季これまでの4戦全てで優勝を飾っており、世界チャンピオンを目指しポイントリーダーとしてこの最後の2戦に臨むことになる。

2週連続、合計14時間にわたる過酷な戦い

画像: ハイパーカー初代王者を狙うトヨタGR010 ハイブリッド。バーレーンにはル・マンに出場したものと同じ仕様の車両が持ち込まれる。

ハイパーカー初代王者を狙うトヨタGR010 ハイブリッド。バーレーンにはル・マンに出場したものと同じ仕様の車両が持ち込まれる。

WECの2021年シリーズは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で富士スピードウェイやシルバーストン・サーキットでのイベントがキャンセルとなり、全6戦で戦われることとなった。8月に行われた第4戦ル・マン24時間レースのあと、2カ月ほどのインターバルを経て、バーレーンへと舞台を移した最終2連戦でクライマックスを迎える。

10月28日〜30日に第5戦バーレーン6時間レース、その1週間後の11月4日〜6日に第6戦バーレーン8時間レースが開催されるが、同じサーキットにおいて2週連続でレースが行われるのはWEC史上初。第5戦バーレーン6時間レースは昼間、第6戦バーレーン8時間レースは夕刻から夜にかけて行われることになっており、レース走行時間も違うことから、コンディションが大きく異なるものになると予想される。

チャンピオンを狙うトヨタにとって、そしてライバルたちにとっても、2週連続して合計14時間にわたって戦い続けるというのは、未知のチャレンジということになる。

WEC 2021年 第5戦バーレーン6時間レース タイムテーブル(現地時間)

フリー走行1:10月28日15時30分〜
フリー走行2:10月29日8時〜
フリー走行3:10月29日12時30分〜
予選:10月29日16時30分〜
決勝:10月30日11時〜

WEC 2021年 第6戦バーレーン8時間レース タイムテーブル(現地時間)

フリー走行1:11月4日17時30分〜 
フリー走行2:11月5日9時〜
フリー走行3:11月5日13時20分〜
予選:11月5日17時20分〜
決勝:11月6日14時〜

完全優勝まであと1歩。3位以上のフィニッシュで栄冠を獲得

最終2戦が行われるバーレーン・インターナショナル・サーキット(正式名称=Bahrain International Circuit )は、砂漠の中にF1グランプリ開催のために建設されたレーストラック。1周5412m。4本のストレートに15のコーナーが待ち受けるストップ&ゴーレイアウトで、横方向の負荷ではなく縦方向のトラクションとブレーキングが重要となる。強い風と周囲の砂漠からやってくる砂塵もやっかいで、路面に付着した砂はタイヤグリップが減少させるばかりか、タイヤの摩耗も進めることになる。

トヨタは今季これまでの4戦全てで優勝を飾っており、チーム選手権争いでは2位のアルピーヌに対し51ポイントリードしている。残り2戦で獲得できる最大ポイントは65ポイントのためトヨタは、第5戦を3位以上でフィニッシュすれば、3シーズン連続でのチームタイトルが確定する。

一方、ドライバーズ選手権については、M.コンウェイ/小林可夢偉/J.M.ロペス(7号車トヨタGR010 ハイブリッド)がトップに立っているものの、僅差での三つ巴の争いが続いており、ハイパーカー時代最初のドライバーズチャンピオンは最終戦までもつれそうだ。 ランキング3位につけるアルピーヌも30ポイント差で続いており、残り2戦連勝での逆転タイトルの可能性を残している。

2021年チームランキング(第4戦終了時)

1位 トヨタ 141
2位 アルピーヌ 90
3位 グリュッケンハウス37

2021年WECハイパーカードライバーズランキング(第4戦終了時)

1位 M.コンウェイ/小林可夢偉/J.M.ロペス(7 トヨタGR010 ハイブリッド)120
2位 S.ブエミ/中嶋一貴/B.ハートレー(8 トヨタGR010 ハイブリッド)111
3位 A.ネグラオ/N.ラピエール/M.バキシビエール(36 アルピーヌ A480-ギブソン)90

WEC第5戦バーレーン6時間レースは、10月28日15時30分(現地時間)からのフリー走行で開幕。29日の予選を経て、10月30日11時から決勝が行われる。

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