エクステリアの見どころ SLらしさとAMGらしさが絶妙にミックス
リアエンドには小ぶりなスポイラーを内蔵。80km／ｈを超えるとピックアップする。なかなかスタイリッシュだ。
「Super Light」に由来するそのネーミングを改めて意識させてくれるのが、高品質なソフトトップをまとった軽快感あふれるスタイリングだ。新型SLは、複合アルミニウム構造を備えたまったく新しいロードスターのアーキテクチャーを採用している。
見えない部分でも軽量化は徹底される。アンダーボディのアルミニウムスラストパネル、マグネシウム製インストルメントキャリアなど、複合素材のインテリジェントな材料混合により、可能な限り最高の剛性も追求された。
全長×全幅×全高はそれぞれ4705×1915×1353～1359mm、ホイールベースは2700mm。比較的コンパクトなフォルムながら、ローワイドなシルエットが強い存在感を演出する。収納式のドアハンドルなど、ボディはフラッシュサーフェス化を徹底。無駄なプレスラインを廃したクリーンなたたずまいがとても魅力的だ。
対照的に、ボリュームたっぷりのホイールアーチは19～20インチの大径タイヤとのフィッティングも絶妙で、パワフルかつダイナミックな走りを、止まっている姿からも強く印象付ける。
クローズド時もマッシブなイメージで魅せてくれる。ソフトトップは、インディビジュアルラインでは3色から選べる。
電動ソフトトップの開閉に要する時間は約15秒。60km／hまでなら、走行中にも動作させることができる。デビュー時のボディカラーは5種類のメタリックペイントを含む12色をラインナップされるが、ほかに設定されるパーソナライゼーションプログラム「MANUFAKTUR」で6色を設定、それぞれに3色のソフトトップカラーが選べる。
ほかにも、ふたつのパワーバルジを配したフラットなボンネットや、縦方向に14本のスリットを廃した立体的なグリルデザインなど、初代300SLから受け継がれるモチーフとAMGらしさを象徴するデザインの融合が、実に巧みだ。
大胆に開けられたフロントダクトなどが、ルックスのインパクトと優れた空力制御を巧みにバランス。まさに才色兼備。
軽量化とともに取り組んでいるのが、空力性能の向上。とくに電子制御によるアクティブなエアロコントロール技術が多彩に盛り込まれている。たとえばフロントエプロン部のエアインテークには、垂直および水平方向のルーバーを配置、アクチュエーターで開閉して空力と冷却性能の制御を最適化する。
テール部には、アクティブリアスポイラーも装備している。80km／hからせり上がり、4段階に角度を調整、ドラッグを低減を低減しながら安定したハンドリングを生んでくれる。それは同時に、効率の良い走りもサポートする機能を担っている。
