かねてから印象的な外装、先進的なインテリアなどのティザー画像が公開されていた新型SLがついに、正式デビューの瞬間を迎えた。日本時間で2021年10月28日(木)23時、伝統あるラグジュアリースポーツクーペのレジェンドがAMGのテクノロジーを投入されて、70周年を前に新たなステージに立つ。ここではまず、基本的な見どころをチェックしていこう。

インテリアの見どころ 伝統を最新技術で彩る「ハイパーアナログ」とは?

画像: ガルバナイズド加工(亜鉛メッキ加工)を施した4つの「タービンノズル」(エアベント)などはまさに、航空機のジェットエンジンを思わせる。

ガルバナイズド加工(亜鉛メッキ加工)を施した4つの「タービンノズル」(エアベント)などはまさに、航空機のジェットエンジンを思わせる。

新型SLにおける数々の革新の中でもレベルアップ著しいのは、そのインターフェイスだろう。メルセデス・ベンツはその世界観を「アナログな配列とデジタルワールドとの混然一体」と定義、「hyperanalogue(ハイパーアナログ)」と名付けた。

ダイムラーグループのチーフデザインオフィサーであるゴードン・ワゲナーは、新型SLのインテリアデザインが、かつてないほどに明確に時代を象徴する創造となっていることを強調している。代表的な変化のひとつが、2+2シーター化だろう。新型SLの計算されつくしたディメンションは、1989年にデビューしたR129型以来となる「使いやすさ」を実現している。

新しく設けられた後席には、身長150cmほどまでの子供や小柄な女性が乗り込むことが可能。もちろん荷物を置くスペースとして使いこなしてもいい。ゴルフバッグをポンと放り込んでいくにも、ちょうどいいスペースだろう。

画像で見ているだけでも乗り込んでみたくなる、先進性とスタイリッシュなインパクトを発散しているインストルメントパネルの造形は、「航空機」をモチーフにする。エアベントの配置なども含めて、左右対称の彫刻的で力強いデザインが翼をイメージさせる。

画像: 12度から32度の間で角度調整が可能なので、大画面でも太陽光の影響を受けることが少ないという。

12度から32度の間で角度調整が可能なので、大画面でも太陽光の影響を受けることが少ないという。

センターコンソールまわりでひときわ目を惹くのは、ポートレートスタンドのように優雅なたたずまいで「置かれている」、フローティングタイプのマルチメディアタッチスクリーンだろう。インフォテインメントの操作だけでなく、車両設定や快適装備などのコントロールもここで行うことができる。11.9インチと大き目のタブレットPCに準ずる画面は広く、使いやすくて見やすい。

この先進的なディスプレイは、ふたつのエアベントに挟まれるように「浮かんで」いる。エアベントは1970年代初頭にデビューしたR107のレイアウトに共通しているように思える。まさにそこに「ハイパーアナログ」デザインの真骨頂のひとつがあるのではないだろうか。

This article is a sponsored article by
''.