メカニズムの見どころ AMGの最新技術を全面投入。
公表されているパフォーマンスは、「55」が0→100km／ｈが3.9秒、最高速度は295km／ｈを実現。さらに「63」ではそれぞれ3.6秒、315km／ｈに達している。
パワートレーンなど、メカニズムの中心はAMGテクノロジーの粋が投入されている。SL史上初めてのフルタイム4WD化、「AMGパフォーマンス4マティック」の採用は大きなトピックだろう。SL初としては、アジリティとスタビリティを高める、リアアクスルステアリングも採用された。同時に、AMGアクティブライドコントロールが、高いダイナミック性能と優れた快適性を両立してくれる。
エンジンラインナップは、4L V8ツインターボ（M178）を出力違いで2タイプ用意。最高出力350kW（476ps）／5500-6500rpm、最大トルク700Nm／2250-4500rpmの「55 4MATIC＋」と、よりパワフルな430kW（585ps）／5500-6500rpm、800Nm／2500-5000rpm＞の「63 4MATIC＋」という2グレードからのスタートとなる。
ふたつのタービンをバンク内側に配置するホットVレイアウトなど、AMGの最新技術の粋を盛り込んだM178ユニット。
トランスミッションはAMG GT譲りのAMGスピードシフトMCT 9G。基本構造はトルコンATと同じだが、トルコンに代わって湿式多板クラッチを採用、パワー伝達ロスが少なくダイレクトな変速レスポンスを実現している。
加えて今回のワールドプレミアで、将来的に高性能なプラグインハイブリッドユニットを搭載することも予告された。具体的に公表されているのは、2021年のIAAで発表されたF1直系の「Eパフォーマンス」だ。
4L V8ツインターボにモーターのアシストが加わることで、現状での最高出力は639ps＋204ps、最大トルクが900Nm＋300Nmに達している。このエンジンを搭載した「GT 4ドア 63 Eパフォーマンス」の0→100km／h加速は3秒を切るというから、同じ仕様のSLもそうとうな「モンスター」になることだろう。
こちらは55 4MATIC＋。ややパワーは控えめながら、ルックスはあまり差別化されていないようだ。
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Mercedes-AMG SL 55 4MATIC＋＜63 4MATIC＋＞ 主要諸元
●パワートレーン
・エンジン：V型8気筒 DOHCツインターボ（M178)
・排気量：3982cc
・最高出力：350kW（476ps）／5500-6500rpm＜430kW（585ps）／5500-6500rpm＞
・最大トルク：700Nm／2250-4500rpm＜800Nm／2500-5000rpm＞
・圧縮比：8.6
・駆動方式：四輪駆動（AMGパフォーマンス4マティック）
・トランスミッション：9速AT（AMGスピードシフトMCT 9G）
●サスペンション
・フロント／リア：ダブルウイッシュボーン
AMG ライドコントロールサスペンション（アンチスクアット アンチダイブコントロール、軽量コイルスプリング、 スタビライザー、電子制御減衰力調整式ダンパー）
＜AMG ライドコントロールサスペンション（セミアクティブ アンチロールスタビライゼーション、アンチスクアット アンチダイブコントロール、電子制御減衰力調整式ダンパー）＞
●ブレーキシステム
・フロントブレーキ：390×36mmベンチレーテッド＆ドリルド コンポジットブレーキディス＆6ピストン アルミニウムキャリパー
・リアブレーキ：360×26mmベンチレーテッド＆ドリルド コンポジットブレーキディス＆シングルピストン アルミニウムキャリパー
●ホイール／タイヤ
・ホイール：前9.5J×19、後11J×19＜前9.5J×20、後11J×20＞
・タイヤ：前255／45ZR19、後285／40ZR19＜前265／40ZR20、後295／35ZR20＞
●ディメンション＆重量
・全長×全幅×全高： 4705×1359×1915mm＜4705×1353×1915mm＞
・ホイールベース：2700mm
・トレッド：前1665mm、後1629mm＜前1660mm、後1625mm＞
・車両重量：1950kg＜1970kg＞
・ターニングサークル：12.84m
・荷室容量：213-240L
・燃料タンク容量：70L
●パフォーマンス
・WLTPモード燃費 総合：7.9km-8.5km／L
・CO2排出量WLTP総合：288-268g／km
・0→100km／h加速：3.9秒＜3.6秒＞
・最高速：295km／h＜315km／h＞
