国内シェア1割程度となったマニュアル車。現在お持ちのクルマに価値があるとはいえど、適正に評価してもらうにはやはり買取店選びが重要になります。
スポーツカー、本格4WD、クラシックカーなど、嗜好性の高いクルマの場合は専門店を探すのが良いですし、単に古くなってしまっただけのマニュアル車でも廃車買取店でなら意外な値段がつくことがあります。
この記事では、現在お持ちのマニュアル車を少しでも満足いく価格で売っていただけるよう、買取店選びのポイントや、マニュアル車特有の査定で見られる点、また査定前に行なっておくべき準備についてお伝えします。
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マニュアル車は市場ではどのように評価されているのか？
はじめに、マニュアル車が市場でどのように評価されているのか、売却活動にあたり気になる方も多いと思います。まずはその点について整理していきましょう。
スポーツカーや本格4WDの世界では根強く人気がある
そうしたクルマをお持ちの方なら既にご存知かと思いますが、スポーツモデルや本格4WDのクルマの場合は、むしろマニュアル車の方を好む人が一定数います。
確かに国内ではファミリーカーのマニュアル車への人気は極端に低いのが実情です。しかし、スポーツモデルや本格4WD、旧車を好む人たちにとっては話が異なります。
特に4WDに関しては、オートマでは微妙なアクセル操作が難しく、また半クラッチを使いながら悪路を脱出するといった芸当は、マニュアル車でしかできません。そのため、スズキ ジムニーやトヨタ ランドクルーザーなどの本格4WD車とマニュアル車は、非常に相性が良いことで知られています。
また、スポーツカー界隈でも「買うなら絶対MT」という層は多く、需要は根強く残っています。
まだマニュアル車が多かった1990年に販売されていた代表的なスポーツモデルのクルマとして、R32のスカイラインGT-R、A70系スープラ、アンフィニ RX-7（FD3S）、初代NSX、Z32フェアレディZなどがあります。この時代のマニュアル車は、比較的クルマの故障も少なく、現在は高値で取引され始めています。そして、マニュアル車のスポーツモデルともなれば、同じスポーツモデルのオートマ車より故障リスクが低いことも手伝って、いまや高い人気となっています。
ですので、マニュアル車が好まれるようなジャンルのクルマであれば、マニュアル車だからということで売却活動が著しく不利になることはありません。
こうしたジャンルのクルマに関しては特化した「専門店」が必ずあるので、そうしたお店で査定をとると良いです。専門的知識を持った査定士に見てもらえるので、適正な査定が期待できます。
大衆車でも海外需要から評価される場合あり
また大衆車だからと言って諦める必要もありません。実はマニュアル車は新興国をはじめとした海外で人気があります。単純にAT車よりリーズナブルであるということもありますが、構造がシンプルなため修理がしやすいためです。
さらに、意外にも欧州でもマニュアル車は人気です。運転操作が簡単なオートマ車は女性や高齢者の乗り物という偏見があり、男性や若い人はマニュアルに乗るものだという考えが残っています。
こうしたことから、海外販路を持つ買取店であれば一般買取店ではつけてもらえなかったような価格で買取してくれることもあります。海外販路を持つお店は、具体的には廃車買取店が中心になるのですが、この点は後ほど詳しくお伝えします。
クラシックカーほどマニュアル車が人気な傾向も
また、これ以上に年代の古いクルマも当然マニュアル車が人気です。それは、古いクルマほどオートマの機構に不具合が多く発生し、しかも古いために部品の調達もままなりません。このネガティブな部分を嫌うこともあって、古いクルマにはマニュアル車を選ぶことが多いと言えます。
流通が少ないことがマニアの間での希少価値を高めている
国内でのオートマ車の普及率は98％を超えており、マニュアル車を新車で購入する人は、ごくわずかとなっています。また、新車でマニュアル車を選べないことも多くあり、このことが理由でマニュアル車は近年ずっと減る一方です。
しかし、世の中には、減っているマニュアル車を好んで探して購入する人もいます。そういった人たちは、オートマ車よりマニュアル車の運転が好きな人たちで、いわゆるマニュアル車のマニアといっても良いでしょう。
マニュアル車は、新型が出る前には設定があったのに、新型車の発売時に設定が失われてしまうことも多くあります。すると、欲しいクルマがあったとしても、新車によるマニュアル車を選べないことになるのです。そこで、それでもマニュアル車が欲しいという人は、中古車で程度の良いマニュアル車を探すようになります。
このように、全ての人がオートマ車を選ぶわけではなく、一部ではマニュアル車を好んで、時間を費やしてでも探して購入したがる人もいます。そういった人がいる限り、マニュアル車の買取は持続され、しかもマニュアル車の数が少なくなれば、値上がりも予想されるでしょう。
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マニュアル車のおすすめ買取店5選
当然ながら、古いだけのマニュアル車は一般買取店では扱ってくれないことも多々あります。また、専門店があるようなジャンルのクルマの場合は専門店で適正な査定を受けたいところです。
そこで、マニュアル車の売却におすすめの買取店をいくつかピックアップしてご紹介します。
1.ユーカーパック
画像引用：ユーカーパック
ucarpac.comまずおすすめするのがユーカーパックです。ユーカーパックはオークション型の査定サービスであり、全国の買取店にアプローチできる点が、マニュアル車の売却を考えている人にとって大きなメリットになるかと思います。
というのも、ユーカーパックには全国約8,000の買取店が参画しており、その中には様々な専門店が含まれています。マニュアル車に多いスポーツカー、本格4WD、また海外販路を持つ廃車買取店と多様な買取店で構成されています。よって、マニュアル車を売りたい全ての方にお勧めできるサービスです。
出品料、成約料は無料、またご自身で設定した最低落札価格に届かなければキャンセルも可能です。
特定店舗に査定依頼をする他に、売却先候補を見つける手段として併せて利用して欲しいサービスです。気になる方は公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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2.カーネクスト
画像引用：カーネクスト
carnext-haishakaitori.jp続いてはカーネクストです。基本的には全てのクルマを受け付けておりますが、マニュアルのファミリカーの場合に使っていただきたい買取店です。
カーネクストは海外販路を持つ買取店で、国内では売れなそうなマニュアル車も取り扱ってくれる可能性が高いです。不動車も扱っているので、手入れのしてこなかったマニュアル車や、ボロボロのマニュアル車の場合におすすめです。
たとえ0円査定のクルマであっても、廃車手続きの無料分は含まれているので、実質お金をかけずにクルマを処分できます。古いクルマの場合は、カーネクストに査定依頼をしてみてはいかがでしょうか。フォームから申し込み後、査定額は電話で素早く聞くことも可能です。
3.スポ専買取 by 旧車王
画像引用：スポ専買取
マニュアルのスポーツカーの売却をご検討中であれば、スポーツカー専門店がお勧めです。お近くの専門店でもいいですし、ここでは代表的にスポ専買取 by 旧車王を紹介します。
旧車王のスポーツカー専門部門であり、かなりの知識を持って査定してくれますので、適正な査定が期待できます。
旧車王を運営するカレント自動車は、かなり厳しい条件をクリアしたJPUC認定店であり、クリーンな体制で運営されていることが伺えます。二重査定は一切行わないなど、安心感があります。
全国無料出張対応を行なっているので、お近くにスポーツカー専門店がない方にもお勧めです。スポーツカーの売却をご検討中の方は、査定依頼をしてみてはいかがでしょうか。
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4.FLEX DREAM
画像引用：FLEX DREAM
www.flexdream.jp本格4WDについても専門店は多数ありますので、お近くにないかまず探してください。有名どころでいえば、FLEX DREAMなど挙げられます。独自のカスタマイズパッケージを持つほど、ランクルやハイラックスサーフなどに精通した店舗です。
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5.旧車王
画像引用：旧車王
www.qsha-oh.com旧車・クラシックカーをお持ちの方にお勧めしたいのが旧車王です。
当然ながら旧車に精通した査定士が揃っていますので、適正な査定が期待できます。二重査定は一切行っていないことからも、査定士の目利き力が伺えます。
厳しい審査基準をクリアしたJPUC認定店という点も安心ポイントです。
全国出張対応無料。買取実績を見れば、日頃どのようなクルマを扱っているのかわかると思いますので、一度公式サイトをご覧になってはいかがでしょうか。
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マニュアル車を高く売るためのポイント4つ
マニュアル車はもはやマイノリティであることには間違いないので、高く売るには買取店選びがまず重要になります。また、査定前にある程度準備しておくことが高額査定を得るコツとなることは、普通のクルマと同じです。
具体的には以下4つを頭に入れておくと良いかと思います。
- マニュアル車の買取に強いお店を選ぶこと
- クルマの内外装はキレイにしておくこと
- 整備記録簿を用意しておくこと
- 純正パーツを用意しておくこと
1.マニュアル車を積極買取している買取店を選ぶ
最も重要だと思われるのが買取店選びです。マニュアル車は一般買取店では査定を断られることもあると思うので、まずはマニュアル車を積極的に買い取っている買取店を探すところから始めましょう。
マニュアル車を積極的に扱う買取店は、大きく以下2つに分かれますので、お持ちのクルマの特性によって使い分けてください。
- 嗜好性の高いクルマ（スポーツモデル、本格4WDなど）・・・専門店
- 単に年式が古いマニュアル車・・・廃車買取店
A.嗜好性の高いクルマ・・・専門店
例えばスポーツカーや旧車、本格4WDなど、クルマ好きに人気のクルマに関しては、それに専門特化した専門店が必ずあると思っていいです。マニュアル車も日常的に扱っており、正確な査定が期待できるでしょう。
また、一般の中古車買取店がマニュアル車の買取に消極的になってしまうのは、売れる見通しを正確に立てられないことも挙げられます。
しかし、こうした専門店は市場の人気度も常に把握していますし、時には顧客からのバッグオーダーを抱えていることもあります。
よって、一般の中古車買取店ではできないような積極的な買い取りが期待できるというわけです。
B.単に年式が古いマニュアル車・・・廃車買取店
単に古いマニュアル車の場合もあるでしょう。国産のマニュアル車は新興国をはじめとした海外で根強い人気がありますから、海外販路を持つ買取店で査定をとるのがお勧めです。
では、どのような買取店が海外販路を持っているかというと、廃車買取専門店であれば海外販路を持っている可能性が高いです。
廃車買取専門店とは、低年式車や過走行車、事故車など一般的に訳あり車の買取を得意としている買取店です。
このようなクルマは国内需要がなくても海外で需要があるケースが多いので、海外販路を持っている業者が多いです。
これから売ろうとしているクルマがプレミア車や希少車出ない限り、廃車買取専門店に相談するのが高額査定を得る秘訣となるでしょう。
2.クルマの内外装はキレイにしておく
査定に出す前には、内外装の掃除は入念に行うようにしましょう。
特にマニュアル車はオートマ車より国内需要が低いため、できるだけ状態が良いクルマであることをアピールする必要があります。
自分で洗車することも大事なことではありますが、もっと重要なことは、クルマに残された自分の所持品を全て取り去ることにあります。車内には多くの隙間があるので、思わぬところから以前に紛失した身の回り品が出てくることもあります。
また、持ち主は運転席には座りますが、助手席や後部座席に座ることは殆どありません。入念に掃除をすることで、普段座ったことがないシートに座ると、思わぬ汚れも発見することができ、査定前に完璧に綺麗にすることができます。
掃除には、市販のケミカル洗剤の使用で十分です。また、ジュースや食べ物で出来たシミの取り方は、ネットで検索すれば汚れごとに落とす方法がヒットするので、一般ユーザーでも意外と簡単に掃除することができるでしょう。
次に、エクステリア（外装）の洗車ですが、こちらは細かな傷などはそのままで構いません。むしろ、コンパウンドなどでキズ消しに挑戦して、さらにひどいことになっては元も子もありません。そのため洗車は、通常のカーシャンプーとワックスがけ程度に留めておくようにしましょう。
内外装がキレイなマニュアル車は、買取査定時に心象が良くなり、クルマを大事に扱っていると判断して、査定士が高い評価をしてくれます。査定士の心を掴むことも、買取で高く売るためには重要なことですから、忘れないようにしましょう。
3.整備記録簿を用意しておくこと
整備記録簿がある場合は、用意すると不要なマイナス査定を避けられます。
整備記録簿があれば不透明な箇所が少なくなりますから、査定士がクルマの状態を把握するのに役立ち、正確に査定する手助けになります。一方、整備記録簿がないとクルマにどうしても不透明な部分が残ってしまい「もしかしたらこの箇所に不具合が隠れているのでは」と勘ぐられてしまっても仕方ありません。これでマイナス査定を取られるのは面白くないので、整備記録簿がある場合は必ず用意したほうがいいです。
特に年式の古いクルマの場合は不具合も多くなりますから、有効な対策となるでしょう。
4.純正パーツを用意しておくこと
こだわりを持ってマニュアル車に乗っていた方は、クルマのカスタマイズを楽しんでいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
クルマの買取では純正パーツがあることが好まれるため、カスタマイズしていた場合は純正パーツも一緒に査定に出すようにしましょう。
しかし、クルマに取り付けたまま査定すれば、クルマの付加価値として査定額を増額してもらえる可能性があります。また、マニアックなパーツである必要はなく、純正をカスタムしてあるだけで、かなり買い取り価格が一変することがあります。そのため、社外パーツを取り付けている場合は、そのまま査定に出したほうが無難です。
マニュアル車は査定でどんな点を見られるのか？
次に、マニュアル車の査定ではどんな点が見られるのか、お伝えします。
1.走行距離・年式
マニュアル車も、オートマ車と同じく年式や走行距離を査定士は必ずチェックします。例えば、どんなに年式が新しくても、どの程度走行しているか必ず確認します。
この走行距離は、自動車業界では1年で1万km走行が基準となっており、この基準に当てはめて査定を行います。
クルマの買取は、基本的に中古車として再販することが目的です。中古車を購入しにくるユーザーは、同じクルマでも年式が新しく走行距離が少ないクルマを求めます。また、年式が同じであれば、当然走行距離が少ないクルマのほうが人気があります。
このように、マニュアル車でも走行距離と年式を気にするユーザーがいることに変わりがないので、年式に比べて走行距離が多い場合は、査定額が下がると思っていたほうが良いでしょう。
この年式と走行距離の関係ですが、概ね1万km以上、基準値より多いほうにずれていると、査定に響くと言われています。
また年式ですが、一般に新車から7年落ちのクルマは査定が極端に下がる傾向があります。これはメーカー保証が切れることや、3回目の車検ともなると、クルマの消耗品の交換やメンテナンスにお金がかかり始める頃だからです。
しかし、マニュアル車の場合マニアが喜ぶスポーツカーや本格4WDといった車種の場合は、年式が古くても一般的なクルマより買取価格が有利なことがあります。これは、マニュアル車の絶対数が少ないことが、マニアの間で高い人気を誇っていることに関係しており、買取時にタイミングが合えば、高値で買取してもらえることもあるでしょう。
2.クルマのこれまでの使い方
マニュアル車の多くは、スポーツカーや本格SUVでしょう。
スポーツカーのマニュアル車を所有しているオーナーの中には、スポーツ走行を楽しんでいる人も多く見られるため、査定士はクルマがどのような使い方をされていたかチェックします。
スポーツ走行をしていたクルマは、ボディにダメージが蓄積していることが多く、走行中に異音などが発生していることがあります。また、エンジンの状態やトランスミッション（エンジンからの動力をタイヤに伝える装置）も細かくチェックされるでしょう。
クラッチの状態は要注意
マニュアル車の最も注意すべき点は、クラッチです。クラッチとは、エンジンの動力をタイヤに伝えたり切り離したりする装置ですが、この装置は走行距離や使用方法により傷みが変わってきます。
そのため、マニュアル車の査定では、クラッチの繋がり具合やギアの入り具合といったこともチェックされます。特にクラッチの繋がり具合はシビアにチェックされ、もしクラッチが減っていることがわかれば、査定価格にも影響します。
この他にも、ギアチェンジやクラッチ操作で異音がないか、またクラッチディスクを強化品に交換していないかなどもチェックされます。仮に、強化クラッチ（エンジンパワーを上げるチューニングを行った場合に取り付けられるクラッチ）に交換してあると、一般の買取店よりチューニングカーを専門に買い取る業者に相談したほうが、高く買い取ってもらえるでしょう。
スポーツ走行を楽しんだモデルも要注意
スポーツカーを所有していれば、サーキット走行を楽しみたいと考える人もいます。特にハイパワーなスポーツカーでなくても、ハンドリングを楽しむためにサーキットを利用することもあるでしょう。
しかしサーキット走行は、一般道路を走行しているクルマに比べて、クルマの寿命を大きく縮めることがあります。もちろんサーキット走行の仕方にもよりますが、サーキットで使用されるアスファルトが一般道路より摩擦抵抗が大きいことから、ゆっくり走行していても、クルマの各部へのダメージは一般道路より多くなります。
そこで、サーキット走行を頻繁に楽しんだマニュアル車は、クルマの傷みが多く出ることがあり、査定士によってその傷みを見つけられる可能性が高いと言えます。そうなると一般道路だけ走行していたクルマに比べ、査定額は下がることを覚悟する必要があります。
もし、サーキット走行を頻繁に行っていたクルマを買取に出す場合は、一般のクルマ買取ではなく、チューニングカーを扱う中古車買取もしくは輸出を扱う買取店に相談するほうが、高く買取してもらえる可能性があります。
マニュアル車は希少車として値上がりする可能性も？売却時期はいつがいい？
マニュアル車は、国内でのシェアは10%以下となっていることから、希少な存在となってきました。
となると、今後どんどん希少価値が高まることも考えられるので、売却時期については悩んでしまう方も多いと思います。この点についても整理しておきまあしょう。
クルマの売却時期のセオリーは「できるだけ早く」
まず、クルマの売却に関してですが、セオリーは「できるだけ早く」です。クルマは時間経過と共に不具合を抱えるリスクなどが大きくなってくるので、基本的には値段が下がります。
しかし、ある一定のラインを超え希少価値が出てくると値段が上がるようなクルマもあります。これがオーナーの判断を迷わせるのですが、保有し続けて売却のタイミングを見定めていいのは、メンテナンスしながら大切に乗り続けられる人のみだと思っていただいて結構です。
というのも、クルマは実際に走って調子を維持する面があり、長期間走っていないと逆に不具合を抱えることもあります。
希少車にはもちろん付加価値がつけられ取引されていますが、高価格で取引されているのは、クルマとしての調子を保っているものです。「乗れてナンボ」のクルマですから、自走不可な状態になってしまうと、価格もやはり下がってしまいます。
そうした意味でも、丁寧なメンテナンスを施しながら実際に乗る余裕のない場合は、できるだけ早く売ってしまったほうが、トータルではいい結果につながりやすいかと思います。
保有する場合は大切に乗ろう
日本の自動車メーカーが発売するクルマは、マニュアル車の設定が年々少なくなってきています。フルモデルチェンジでマニュアル車の設定が失われてしまうことは珍しくありませんが、マイナーチェンジで消滅していくマニュアル車も多くあります。
日本国内では、スポーツカーなどの一部の嗜好性の強いクルマ以外は、珍しい存在となっています。これが、さらに進んでいったとしたら、マニュアル車そのものが乗用車のジャンルから消えてしまい、存在自体が失われていく可能性も否定できません。
1991年にAT限定免許が創設され、長い時が過ぎました。すでにマニュアル車を運転できない人も増えており、一部のプロドライバー以外は、マニュアル車を運転する機会さえなくなっています。
しかも現在は、トラックやバスなどもオートマ化が進んでおり、乗用車以外も全てオートマ車となる日がくるかも知れません。そのような時期は、すでに目の前に迫ってきていると考えられます。もしそうなれば、現在所有しているマニュアル車は非常に希少価値の高い乗り物として、まるで宝物を見るような視線を集めることになるでしょう。
まとめ
マニュアル車は、国内での人気は失われてしまいましたが、車種によってはオートマより高値で買取してもらえることがあります。そのため、マニュアル車の売却を考えるなら、所有している車種により買取店を選ぶことが重要でしょう。
買取店にも数多くの特徴があり、一般的な買取店から、スポーツモデルやSUVの買取に特化した店、チューニングカーの買取を得意としている店があるほか、国内で人気が低いマニュアル車を海外に販売している業者もいます。自分の乗っているクルマが、どのような種類に当てはまるのかを吟味して、最適な買取店に相談すると良いでしょう。
