ドイツの自動車雑誌をはじめ各種メディアが参加する権威あるコンテスト「ゴールデンステアリング賞」において、アウディのフル電動グランツーリスモ「eトロン GT」が「2021年で世界でもっとも美しいクルマ」に輝いた。欧州中のクルマ好きたちの眼差しはすでに、新しい時代の感性と感動へとシフトしているようだ。

カテゴリーにとらわれず、もっとも美しい1台を選ぶ

画像: 全長4990×全幅1965×全高1415mmの伸びやかなスタイル。アウディというブランドの新たなアイコンとして、eトロンGTは確かなポジションを築きつつある。

全長4990×全幅1965×全高1415mmの伸びやかなスタイル。アウディというブランドの新たなアイコンとして、eトロンGTは確かなポジションを築きつつある。

2021年11月10日、アウディAGは、2021年Goldenes Lenkrad(ゴールデンステアリングホイール)賞の「The MostBeautiful Car of the Year」を、アウディeトロンGT が受賞した、と発表した。

1976年からその歴史が始まったゴールデンステアリング賞は、権威ある自動車関連のプライズとして世界中で知られている。2021年も、ドイツの新聞「Bild am Sonntag」や自動車専門「Auto Build」を中心とするメディアの読者やジャーナリストなどによる投票をもとに、69台のエントリー車から12のカテゴリーにおける「もっとも優れたクルマたち」が選ばれた。

中でも「The Most Beautiful Car of the Year」はクルマのジャンルを問わず、もっともエモーショナルで美しいクルマにフォーカスするもの。純粋にオーディエンスの気持ちを反映した「その年もっとも感動的なほど美しい1台」が選出される。

タイカンに続いて2年連続でフル電動グランツーリスモが戴冠

画像: 前後に電気モーターを積むクワトロ(4WD)モデルで、最高出力は523ps、最大トルクは640Nmを発生する。WLTCモードでの一充電航続距離は534km。日本での販売価格は1339万円だ。

前後に電気モーターを積むクワトロ(4WD)モデルで、最高出力は523ps、最大トルクは640Nmを発生する。WLTCモードでの一充電航続距離は534km。日本での販売価格は1339万円だ。

そんな名誉ある賞にeトロンGTが選出されたことについて、アウディAGのCEOマルクス・ドゥセマン氏は「我が社のフラッグシップモデルであるeトロンGTはそのデザインによって、自動車文化を創造するブランドとしての私たちの主張を強くアピールしています。それは、卓越したパフォーマンスとともに、自動車の電動化が持つ感動を提供するものです」と語っている。

このゴールデンステアリング賞の「世界でもっとも美しいクルマ」部門トップに電気自動車が選ばれるのは、2年連続。2020年には、eトロンGTの兄弟車であるポルシェ タイカンが栄誉に輝いている。

ともすれば環境性能や実用性重視と思われがちな電気自動車だが、実はすでに、ごくごくシンプルに「素晴らしくカッコいいクルマ」として、世界のクルマ好きたちに認められているようだ。

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