2021年12月5日、日産自動車(以下、日産)とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO・ニスモ)は「日産 Z GT500(Nissan Z GT500)」を富士スピードウェイで発表した。これは2022年シーズンのスーパーGT GT500クラスに投入する新型車両である。

日産DNAを象徴する新型ZでスーパーGT GT500に参戦

2021年11月17日、日産はスーパーGTのGT500クラスへのエントリーについて、R35型 GT-Rでの参戦は2021年で終了する方針を発表していた。このマシンは2008年にデビューし、以来14年で5回のドライバーズチャンピオンと4回のチームチャンピオンに導き、日産の技術力とチャレンジ精神を見せつけてきた。11月28日のスーパーGT最終戦において、富士スピードウェイで長きに渡ったレースマシンとしての役割に幕を下ろした。

そして今回、2022年シーズンの参戦マシン「Nissan Z GT500」を初披露。日産のアシュワニ・グプタCOOは「日産DNAのチャレンジャー・スピリットを象徴するNissan Zで再びレースに挑戦し、お客さまやファンの皆さまに、ワクワクをお届けします。1970年代のアメリカにおいて240ZでSCCA(スポーツカークラブ・オブ・アメリカ)の選手権に参加した頃と同じ気持ちで、我々はレースを通じ、革新的なクルマを世に出し続けるとともに、レースでは勝利を目指して戦っていきます」とコメントを残している。

画像: 日本国内レースであるスーパーGTへの参戦車両、その名称が「NISSAN Z GT500」だ。2021年冬の発表を予定されている日本仕様の新型の名称から「フェアレディ」が消え、「Z」となる可能性もあるのか。

日本国内レースであるスーパーGTへの参戦車両、その名称が「NISSAN Z GT500」だ。2021年冬の発表を予定されている日本仕様の新型の名称から「フェアレディ」が消え、「Z」となる可能性もあるのか。

今回、GT500クラスにおいてGT-RからZへとバトンタッチすることになったが、ここ20年ほどは両モデルで交互にトップカテゴリーへ参戦していた。1999年〜2003年をスカイラインGT-R(R34)が、2004年〜2007年をフェアレディZ(Z33)が、2008年〜2021年をGT-R(R35)が参戦。そして2022年からフェアレディZが「Z」に名称を変更して、15年ぶりにトップカテゴリーへ参戦することとなる。その活躍に期待する人も多いことだろう。

現段階ではまだチームカラーの塗装やスポンサーのロゴなどを装着していないホワイトボディの状態であり、ボディサイズや搭載エンジンなど詳細なスペックも公表されていない。また、日産 Zの導入はスーパーGTのGT500クラスのみ。GT300クラスや海外で開催されるGT3レースについては引き続きR35型 GT-Rの車両や部品など技術面でのサポート、また市販車両においてもGT-Rの生産は続くという。

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