Cセグメントに新たなSUVスタイルが誕生
「AUSTRAL(オーストラル)」という名前の由来は、ラテン語で「南の」を意味する「australis」。フランス語を含む欧州各国の多くの言語圏で好ましく受け止められる言葉だという。イメージは「南半球」の、陽気で活気に満ちたライフスタイルにあるようだ。
ポジション的には、過去日本市場でも販売されていたカジャーに代わるCセグメントSUVとして誕生。全長4.51mという扱いやすいサイズに5名分のシートを備え、広々とした室内空間を実現している。
オーストラルの名に込められたものとは
ちなみにルノーは2021年3月以降、同セグメントにすでに2種類のニューフェイスを投入している。全長が4.57mのハイブリッドSUVクーペ「アルカナ」と、4.21mのBEV「メガーヌ E-TECHエレクトリック」で、オーストラルのサイズはちょうどその中間にあたる。
搭載されるパワートレーンについては未発表だが、なんらかの電動化テクノロジーが盛り込まれていることは間違いない。ハイテクに彩られた運転する楽しさが、Cセグメントに新風を吹き込む、とリリースでも強調されている。エンブレム部の画像を見ると、コンサバなハッチバックSUVスタイルとなるようだ。
この3台、全長の数値だけ見れば微妙な「兄弟関係」と言えそう。だが、新たに就任したルノーグループのルカ・デ・メオCEOが掲げる「ヌーヴェル・ヴァーグの時代」への扉を開く、重要な一手となりそうだ。
オーストラルという名前には、さまざまな想いが込められている。詳しくはルノー グローバルマーケティング部門でモデルネーミングの戦略を統括しているシルビア・ドス・サントス氏の解説動画を見て欲しいが、彼女の締めの一言がなんとも言えない期待感を煽ってくれるように思えた。
「さあ新しい名前がお披露目されました。いよいよ魔法の時間が始まります」