2021年12月10日、運命の一戦、F1第22戦最終戦アブダビGPがヤス・マリーナ・サーキットで開幕する。決勝は12月12日、夕暮れ時から日没にかけてトワイライトレースとして行われる。2015年から7年間進められてきたホンダのF1プロジェクトもこれが最後のレース。そして、シーズン初めからレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンの間で繰り広げられてきたチャンピオン争いはこの最終戦で決着がつけられる。

昨年2020年はフェルスタッペンのポールトゥウイン

2020年アブダビGPでは、ポールポジションからスタートしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが好ダッシュでトップに立つと、その後もタイヤを労わりながらメルセデスを上回るペースで走行。完璧な走りでポールトゥウインで飾った。

新型コロナウィルス感染症の罹患により前戦サヒールGPを欠場した王者ルイス・ハミルトンは、万全な体調ではなかったのか、スタートから精彩を欠いた走りでチームメイトのボッタスにも遅れをとる3位に終わっていた。

つまり、2020年の結果だけで「レッドブル・ホンダ有利」とは言えないのだ。むしろ、2019年まで6連覇しているメルセデスが得意とするレースと言えるだろう。ちなみにこのアブダビGP、ポールシッターによる優勝が6年も続いている。

画像: 2020年のアブダビGPのタイヤ戦略。ポールのフェルスタッペンがミディアムからハードの1ストップで優勝した。コースレイアウトが変更されても、予選が重要なことは変わらないだろう。

2020年のアブダビGPのタイヤ戦略。ポールのフェルスタッペンがミディアムからハードの1ストップで優勝した。コースレイアウトが変更されても、予選が重要なことは変わらないだろう。

【参考】2020年F1第17戦最終戦アブダビGP 決勝 結果

優勝 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)55周
2位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)+15.976s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)+18.415s
4位 23 A.アルボン(レッドブル・ホンダ)+19.987s
5位 4 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)+60.729s
6位 55 C.サインツ(マクラーレン・ルノー)+65.662s
7位 3 D.リカルド(ルノー)+73.748s
8位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)+89.718s
9位 31 E.オコン(ルノー)+101.069s
10位 18 L.ストロール(レーシングポイント・メルセデス)+102.738s

ホンダの山本雅史F1マネージングダイレクターは「2015年から7年間戦ってきたプロジェクトの集大成となります。プロジェクトは決してスムーズにスタートできたわけではなく、ここまで多くのアップダウンを経験してきました。ただ、今年のタイトル争いは決着しておらず、ライバルのメルセデス、ハミルトン選手と激しく争っている中でのフィナーレになりますので、最後の最後まで気を抜くことが許されない戦いとなります。最終年にこのように激しくチャンピオンシップを戦えていることを、本当にうれしく感じています。チャンピオンシップ獲得という大きな夢を描き、ここまで一歩一歩戦ってきましたが、どんなときでも我々の夢を信じ、私たちの挑戦を温かい声援とともに後押しいただいたファンの皆さまには、本当に感謝をしています。そしていよいよ、私たちの夢に手が届くまで、あと一歩というところまで来ています。最後の瞬間に笑えているのか、泣いているのかはわかりませんが、ホンダが持ち続けてきたチャレンジング・スピリットとともに、メンバー一同、一丸となってレースに臨みます」とコメント。

タイヤを供給するピレリは、アブダビGP開幕にあたって「ヤス・マリーナ・サーキットは追い越しの機会が増えるようにトラックが大幅に変更されて、いくつかのコーナーで速度が増加します。しかし、サーキットは依然としてスムーズで、摩耗と劣化の観点からタイヤに大きなストレスがかからないため、今年も2020年と同じ最も柔らかい3つのタイヤコンパウンドがノミネートされました。2020年のトップ3の戦略はいずれもミディアムからハードの1ストップでした。ヤス・マリーナ・サーキットはおなじみのコースですが、トラックの変更はスリル満点のシーズンにエキサイティングなエンディングを演出してくれるでしょう」と分析している。

F1第22戦アブダビGPは12月10日13時30分(日本時間18時30分)からのフリー走行1回目で開幕、予選は12月11日17時(日本時間22時)、決勝は12月12日17時(日本時間22時)に開始される。

2021年F1第22戦アブダビGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:12月10日13時30分〜14時30分(日本時間18時30分〜19時30分)
フリー走行2回目:12月10日17時〜18時(日本時間22時〜23時)
フリー走行3回目:12月11日14時〜15時(日本時間19時〜20時)
予選:12月11日17時〜18時(日本時間22時〜23時)
決勝(58周):12月12日17時〜(日本時間22時〜)

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