BMWの売れ筋といえば、なんといっても3シリーズ。その魅力を探るべく、鈴木ケンイチ レポーターがセダンのM340i xドライブとワゴンの318i ツーリングを試乗してみた。

「飛ばすわけじゃないけど、運転は好き」という人にぴったり

画像: テールゲートの絶妙な角度やルーフのラインが、ワゴンながら美しいプロポーションを生み出している。テールゲートはリアウインドーのみの開閉も可能。

テールゲートの絶妙な角度やルーフのラインが、ワゴンながら美しいプロポーションを生み出している。テールゲートはリアウインドーのみの開閉も可能。

続いて、318iツーリングに乗り替える。こちらに搭載されるエンジンは、最高出力156ps/最大トルク250Nmの2L 直4ターボだ。価格は、M340i xドライブの約半分。パワートレーンも装備も、明らかに見劣りする。インテリアの雰囲気も、上級グレードと比べると寂しい。しかし、けっして安っぽいわけではない。価格なりのクオリティはある。単に、上級グレードと比べれば寂しいというだけで、価格なりのプレミアム感は十分に備えている。

また、パワーも半分となるが、普通に使うのであれば十分。シルキーシックスの気持ち良さはないけれど、4気筒ならではのトルクの力強さがある。また、エンジンが軽いのだろう。ハンドル操作に対する回頭性は軽快だ。ステーションワゴンではあるけれど、ドライバーズカーとしての楽しさをしっかりと感じることができた。枯れていない大人のクルマというキャラクターは、小粒ではあるものの、上級グレードと同じものだった。

「飛ばすわけじゃないけど、運転は好き」という人に、「318iツーリング」は運転の楽しさを提供してくれる。しかも、ハンズオフという最新の運転支援システムや、プレミアムな雰囲気も用意される。エントリーグレードであっても、十分にBMWらしい魅力を感じることができた。エントリーから上級グレードの間に価格の差はあるけれど、キャラクターは同じ。これは3シリーズを買う人にはうれしいはず。そんな、枯れていない大人のクルマというキャラクターこそが、3シリーズが売れる理由ではないのだろうか。(文:鈴木ケンイチ/写真:鈴木ケンイチ、Webモーターマガジン編集部)

■BMW M340i xドライブ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4720×1825×1445mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:1730kg
●エンジン:直6 DOHCターボ
●総排気量:2997cc
●最高出力:285kW(387ps)/5800rpm
●最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1800−5000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・59L
●WLTCモード燃費:11.7km/L
●タイヤサイズ:前225/40R19、後255/35R19
●車両価格(税込):1079万円

■BMW 318i ツーリング 主要諸元

●全長×全幅×全高:4715×1825×1470mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:1610kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1998cc
●最高出力:115kW(156ps)/4500rpm
●最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1300−4300rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・59L
●WLTCモード燃費:13.3km/L
●タイヤサイズ:225/50R17
●車両価格(税込):538万円

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