2021年12月14日、トヨタは多数のメディアを前に16台の新型車やコンセプトモデルを公開、2030年までの「バッテリーEVフルライン化」の構想を明らかにして世界の度肝を抜いた。そこではさらに、レクサスBEVを中心としたブランドへと進化させることも明らかに。その中核を担う13台のニューモデルたちの姿には、これまでにない「本気の攻め」が強く感じられた。

最新モデル「RZ」もお披露目。バッテリーEVの価値は無限大に広がる

画像: 先陣を切る「RZ」。グリルレスのフロントマスクは、重厚感たっぷりだ。

先陣を切る「RZ」。グリルレスのフロントマスクは、重厚感たっぷりだ。

「LEXUS ELECTRIFIED(レクサス エレクトリファイド)」と名付けた独自の電動化戦略は、ここに来てバッテリーEVを中心としたブランドへの転換としてさらに強力な意味を持たされることなってきた。

動画の中で、レクサスインターナショナル/チーフブランディングオフィサーである佐藤恒治氏は「電動化がもたらすクルマの進化、その特徴が最もわかりやすく表現される」ブランドとしての昇華を表明している。

「バッテリーEVであっても、クルマを鍛え、走りの味を追求していくレクサスの姿勢は変わりません。その終わりのない味の追求は、今後スポーツバッテリーEVの開発を通じて、次のステージに向かっていきます。
レクサスならではの走りを示すとともに、スポーツカーにとって大切な低い車高や、挑戦的なプロポーションにこだわる、レクサスの未来を象徴するモデルです。加速タイムは2秒前半、航続距離700kmオーバー、全固体電池の搭載も視野に、ハイパフォーマンスバッテリーEVの実現を目指します。
レクサスは、クルマ屋だからこそできる性能の創り込みや、人の感性に響くものづくりに磨きをかけ、バッテリーEVを通じてクルマの多様な体験価値を提供するブランドに進化させてまいります」───── President, Lexus International/Chief Branding Officer 佐藤 恒治

画像: ドライバーがクルマとの一体感を感じられる優れた操縦性と快適な乗り味「LEXUS DRIVING SIGNATURE(レクサス ドライビングシグネチャー)は、BEVになっても変わらないハズだ。

ドライバーがクルマとの一体感を感じられる優れた操縦性と快適な乗り味「LEXUS DRIVING SIGNATURE(レクサス ドライビングシグネチャー)は、BEVになっても変わらないハズだ。

かねてからティザー情報が公開されていた新型SUV「RZ」は、レクサスが目指す電動化の取り組みを具現化した最初のモデルだ。DIRECT4など、バッテリーEVならではの先進走行制御技術を採り入れたその走りは、試作車両を操った豊田社長の「何これー!別世界!!」というコメントがすべてを物語る。

今、世界の自動車メーカーの中で、ここまで本気のBEV戦略を現実味たっぷりに公表して見せたブランドが、果たしてあるだろうか。その実現性に疑問を呈する声が挙がるかもしれない。けれど今回の、「まるでモーターショーでのカンファレンス」を思わせる「説明会」は、日本人として実に小気味良い印象を与えてくれたと思う。

日本メーカーだけが取り残された感のあったレーストラックで突如、周回遅れを挽回して見せたトヨタ、そしてレクサス。そこから生まれる魅力的なバッテリーEVたちの動向からは、目を離すことができそうにない。(文:Webモーターマガジン編集部 神原 久)

画像: Koji Sato, President, Lexus International, Chief Branding Officer (with subtitiles) youtu.be

Koji Sato, President, Lexus International, Chief Branding Officer (with subtitiles)

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