第1位:トヨタ ランドクルーザー(2021年8月2日発売)
1951年に発表された「トヨタ ジープBJ型」をルーツに持つランドクルーザーは、現在、BJ型から続く業務用途や過酷な環境での使用を主体としたヘビーデューティ型(現行型は70系)、快適な乗り心地と悪路走破性を両立したライトデューティ型(現行型は150系ランドクルーザープラド)、そしてプロユースから乗用までこなせる快適性を重視したステーションワゴン型の3系列に分かれている。300系と呼ばれる今回の新型ランドクルーザーは、このステーションワゴン型にあたる。
伝統のフレーム構造は踏襲しながら、TNGAの考えに基づくGA-Fプラットフォームを新採用。ボディパネルの大半をアルミニウム化するなどによって、従来型の200系から約200kgの軽量化を実現した。外寸は全長、ホイールベース、ならびに対地障害角などは200系から変わっておらず、オフロード走破性にもつながる扱いやすさは継承されている。
インテリアも、車両姿勢を把握しやすい水平基調のインパネや見やすいメーター、機能的に配置されたスイッチ類など、使用性と快適性を配慮している。ディーゼル車の全グレードとガソリン車のAXは2列5名定員、ガソリン車のAX以外は3列7名定員となる。
パワートレーンは、3.5L ガソリンと3.3L ディーゼルのV6ターボが2種。いずれも10速ATと組み合わされ、もちろんフルタイムで4輪を駆動する。サスペンションも新開発でオンロードの操縦安定性とオフロードの走破性を高次元で両立している。
セキュリティ装備ではトヨタ初の指紋認証スタートスイッチ、安全装備では最新の「トヨタ セーフティセンス」やパーキングサポートブレーキ、ITSコネクトなど、グレードによる違いやオプション設定もあるが、トヨタのフラッグシップ クロスカントリー4WDにふさわしく充実している。
ランドクルーザー初の「GR スポーツ」も設定されるなど、新型ランドクルーザー(300系)は日本はもとより、世界中で人気を集めることは間違いないだろう。
■トヨタ ランドクルーザー VX(ガソリン) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4950×1980×1925mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2440kg
●エンジン:V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3444cc
●最高出力:305kW(415ps)/5200rpm
●最大トルク:650Nm(66.3kgm)/2000−3600rpm
●トランスミッション:10速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・80L
●WLTCモード燃費:7.9km/L
●タイヤサイズ:265/65R18
●車両価格(税込):630万円