新型シビック ハイブリッドは「e:HEV」を採用
さて、2022年に発売が予定されている新型シビック ハイブリッドは、最新のホンダ ハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」が採用される。というところまでは発表されているのだが、実はこれ以上の情報を公表されていない。
だが、ホンダの他モデルやパワートレーンのラインナップを鑑みると、おそらくは2021年にフルモデルチェンジされて人気継続中のSUV、ヴェゼルのハイブリッドシステムと基本的に同じと思われる。このシステムは、2022年春に発売予定の新型ステップワゴンにも搭載される予定だ。
ヴェゼルのe:HEVは、2モーターのハイブリッドシステムだ。1.5L 直4エンジンに発電用モーターと駆動用モーターを組み合わせ、通常はエンジンで発電してモーターで駆動(バッテリー容量が十分にあるとエンジンを停止)するが、高速クルーズでは逆にモーターは停止してエンジンを直結して走行する。いわば、パラレル型とシリーズ型のイイトコ取りをしたハイブリッドシステムだ。
トランスミッションは電気式無段変速機で、ヴェゼルの駆動方式はFFと4WDが設定されるが、シビックではどうなるか。現在販売されているVTECターボ車はFFのみだが、生活四駆を必要としている地域に向けて4WDも設定するのか、なかなか微妙なところだろう。
発売時期は、半導体など部品供給の問題もあるが、2022年1月に内外装のデザインなどが公表された新型ステップワゴンの正式発表後、2022年の夏ごろまでにはと噂されている。新型シビックは気になっているけれど、ハイブリッド車を見てから・・・と考えている人は、もうしばらくお待ちください。(文:Webモーターマガジン編集部 篠原政明)