ステーションワゴンのボディに、メルセデス・ベンツのSUVに共通する力強いデザインと高い走破性を組み合わせたクロスオーバーモデル「オールテレイン」、Eクラスに続いてCクラスにも設定されたのが2022年1月18日のこと。今回は、日本市場にも導入されたディーゼルエンジン搭載モデル「メルセデス・ベンツ C220d 4マティック オールテレイン」に試乗した。(Motor Magazine 2022年2月号より)

セダンと一線を画す丸さとしなやかさを持つ乗り味

試乗したのはそのC220dだ。17〜19インチの選択肢があるホイールは18インチ、11月以降はウインタータイヤの装着が義務づけられているドイツの法規に則って、ミシュラン パイロットアルペンを履いてのドライブとなった。 

そのタイヤの路面アタリの柔らかさも手伝ってだろうが、Cクラスオールテレインの乗り心地は、少なくとも日本で乗ったセダンとは一線を画する丸さやしなやかさを持っていた。ちなみに足まわりの仕立てはベースとなるステーションワゴンに対して、タイヤ側の高偏平と大径化で20mm、サスペンション側のキャリブレーションで20mm、計40mm地上高が高められており、バネはスプリング、ダンパーはモノレートと至ってオーソドックスな成り立ちだ。

乗り味的にはその背高相応の厚みを感じることもあるが、ハンドリングにおいて重心が気になるような場面はほとんどなかった。そもそものキャラクターがかなりスポーティ側に踏み込んだ感のあるCクラスだが、その良さはおおむね削がれず活きている。

アウトバーンを走れば、高速域ではねっとりと路面に絡みつくようなコンタクト感にメルセデスらしさの片鱗が垣間見える。SUVではこうはいかないという落ち着いたクルマの所作こそが、Cクラスオールテレインを選ぶ最大の理由だろう。

画像: ベースのステーションワゴンより最低地上高は40mmアップ。ホイールアーチには樹脂パーツが装着される。

ベースのステーションワゴンより最低地上高は40mmアップ。ホイールアーチには樹脂パーツが装着される。

一方で悪路での走りは、さすがにSUV同然とは言わずとも、日常のレジャーで出くわすような環境であれば十分に走破が可能だ。試乗では斜度度の崖を上り下りしたが、底まわりをヒットすることさえなく余裕をもってクリアできた。

ドライブモードに設定された「オフロード+」では坂下りだけでなく、坂登りの途中で後退を余儀なくされた時も、速度を4〜18km/hの間で適切に抑制する車輪制御モードも搭載されている。そういうきめ細かな安心への配慮もまたメルセデスらしい。(文:渡辺敏史/写真:メルセデス・ベンツ日本)

メルセデス・ベンツ C220d 4マティック オールテレイン 主要諸元

●全長×全幅×全高:4760×1840×1495mm
●ホイールベース:2865mm
●車両重量:1875kg
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1993cc
●最高出力:147kW(200ps)/3600rpm
●最大トルク:440Nm/1800-2800rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:軽油・66L
●タイヤサイズ:225/55R17
●日本仕様の車両価格(税込):796万円

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