2021年8月に大幅改良を行ったスバル フォレスター。今回は2タイプの異なるエンジンを搭載したモデルを東京から連れ出して、神戸&六甲を往復するロングランドライブを敢行。その進化をチェックしてみた。(Motor Magazine 2022年2月号より)

六甲のワインディング路でスポーツが軽快な走りを披露

翌日は朝から六甲山を目指した。山頂に向かうルートはいくつあるのだろう。表六甲に裏六甲、東六甲に西六甲、サンセットドライブウェイにサンライズドライブウェイもあるらしい。私たちは小部峠から西六甲ドライブウェイをフォローし山頂の展望台を目指し、そのまま裏六甲も走ってみた。

画像: SUVでもワインディング路の走りが存分に楽しめる。(スポーツ・ 六甲山頂周辺道路 )

SUVでもワインディング路の走りが存分に楽しめる。(スポーツ・ 六甲山頂周辺道路 )

ここでもスポーツの走りに注目したい。西六甲ドライブウェイは林間ルートだったこともあり、木漏れ日の中運転席からの眺めもよく美しいワインディングドライブが楽しめた。裏六甲は上から下までの高低差がかなりあるため、ひたすら下るかひたすら上りながらのワインディング路が続く。

スポーツはそんなワインディング路でも軽快なだけでなく、隅々まで動的性能に眼を配ったとわかる質の高さがうかがえた。共に新開発の1.8LLターボエンジンとトランスミッションとの組み合わせによって、平坦〜登坂路ではアクセルペダル操作で加減速のメリハリも効かせやすく扱いやすい。

新パワーユニットに合わせて専用開発されたサスペンションは、微少なストローク領域のフリクションにまでこだわったチューニングが行われ、ハンドルの切り始めからスッとフロントが反応。さらにコーナリング時も安定した姿勢が保ちやすい。そこで連続するコーナーでも、SUVであることを忘れるほど減速〜コーナーリング〜再加速の連携がスムーズだ。

さらに新エンジンの特性に合わせて専用チューニングされたSIドライブを「S」モードに変えてみる。すると加速時、路面の踏み込む度合いがグッと増すような感覚とともに出足も速まり、コーナーの立ち上がりの俊敏さとその感覚が気持ち良い。

e-BOXERを搭載するアドバンスはモーターアシストを活用した走りが特徴。運動性能を邪魔しないしっとりとしたコーナリング性能や加速フィールにバランスのとれたSUVらしいこなれ感を安定感とともに抱くことができる。加速力はトルクの厚みも含め十分ながら加速過程のフィーリングはマイルド。スポーツとのキャラクターの違いもわかりやすい。

ただし「S」モードに切り換えればeアクティブシフトコントロールがスポーティな走りを自動検知。コーナー進入時のエンジン回転降下を抑え、コーナーの脱出で力強い加速が可能になる。普段は燃費を意識しつつも時にはワインディング走行を楽しみたいという方には、このアダプティブ制御はちょっと嬉しいのではないか。

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