2022年3月11日(現地時間)、北米ホンダはプレミアム ブランドの「アキュラ」で2023年モデルから発売する「インテグラ」を発表した。

パワートレーンは1.5LのVTECターボを搭載

画像: クーペのようなルーフラインとリアにハッチゲートをを萎えた5ドア ハッチバック。

クーペのようなルーフラインとリアにハッチゲートをを萎えた5ドア ハッチバック。

「アキュラ」は、トヨタのレクサスや日産のインフィニティと同じようなポジションにある、ホンダのプレミアムブランドだ。「インテグラ」は、日本では1985年に発表された「クイント インテグラ」がルーツのスペシャルティカー的なモデルで、2007年に4代目で生産を終了した。北米市場では、アキュラブランドで販売され、最終的には「RSX」という名称になっていた。

そのインテグラが、16年ぶりに北米で復活する。もちろん、アキュラ ブランドのモデルとして。2021年11月にプロトタイプが発表されたことは、以前に当Webモーターマガジンでも紹介したが、いよいよ2023年モデルとして予約受付が開始された。

そのスタイリングはプロトタイプほぼそのまま、クーペのようなルーフラインとリアにハッチゲートをを萎えた5ドア ハッチバック(北米ホンダではリフトバックと呼んでいる)で、ダイナミックでスポーティなデザインを特徴としている。また、新型インテグラのプロポーションは、1986年にアキュラ ブランドが立ち上げられたときに登場した、初代インテグラ 5ドアをインスパイアしている。

フロントまわりでは、2019年モデルのアキュラ RDXから採用されている、最新アキュラのアイデンティティとなるデザインキューが目につく。4つのジュエルアイ LEDヘッドランプとシケイン風のLEDデイタイムランニングランプ、フレームレスのダイヤモンド ペンタゴン(五角形)グリルなどだ。リアエンドはスポイラー形状となり、幅広の一体型LEDテールランプは3代目インテグラを彷彿とさせる。

画像: 高品質なインテリアは、安全&快適装備とも充実している。

高品質なインテリアは、安全&快適装備とも充実している。

インテリアはアキュラ ブランドにふさわしい高品質なものだ。メータークラスターは10.2インチの液晶モニターで、スマートフォン対応の7インチ デジタルタッチスクリーンや8スピーカーのオーディオなどを標準装備。シート地は合成皮革だがヒーター内蔵の電動アジャスト付きで、リアシートのスペースも十分広い。バックレストは60:40の分割可倒式だ。

アルミニウム製ボンネットの下に搭載されたパワートレーンは、1.5Lの直4 DOHC VTECターボ。最高出力は200hp/6000rpm、最大トルクは260Nm/1800-5000rpmを発生する。組み合わされるトランスミッションは、マニュアルモード付きのCVTを標準として、ブリッピング機能を備えた6速MTも用意される。また、MT車にはヘリカルLSDも設定されている。

剛性の高いボディにスポーツチューンされたシャシ、そして独立式サスペンションを組み合わせた新型インテグラは、正確でスポーティなハンドリングと快適な乗り心地を実現している。ブレーキも協力で、パワーステアリングは可変レシオを採用している。

IDS(インテグレーテッド ダイナミクス システム)を標準装備し、ドライブモードはコンフォート/ノーマル/スポーツが選択可能で、ATのマッピングやステアリングのフィールなどを変更できる。ADS(アダプティブ ダンパー システム)も設定され、ドライブモードを切り換えると乗り心地やハンドリング性能を調整できる。また、個別に設定できるインディビデュアルモードも備えている(グレードによる)。

画像: 最新アキュラのアイデンティティとなるデザインキューが目につくフロントまわり。

最新アキュラのアイデンティティとなるデザインキューが目につくフロントまわり。

安全装備では、アキュラの他モデルと同様に、斜め前方からの衝突でも乗員の保護性能を向上するACE(アドバンスド コンバチビリティ エンジニアリング)ボディ構造を採用している。運転席と助手席には新世代エアバッグを備え、ボンネットは万一の衝突時に歩行者の頭部衝撃を軽減するエンボス加工の内部構造も備えている。

「アキュラ ウオッチ」と呼ばれる先進運転支援システムや安全技術は、広い視野と長距離に対応するカメラシステムを備える。このシステムによる衝突軽減ブレーキは、車両や歩行者、自転車を区別できる。さらに、交通標識認識や渋滞アシスト(CVT車のみ)、アダプティブ クルーズコントロール、レーンキーピングアシストなどにも自然に対応する。

2023年モデルとなる新型インテグラは、まもなくオハイオ州メアリーヒルズの向上で生産が開始される。価格は、約3万USドル(約350万円)からとなっている。

なお、インテグラが「ホンダ インテグラ」として日本でも発表されるかはアナウンスされていないが、現行型シビックの姉妹車的なモデルであることを考えると、日本発売の可能性は低いと思われる。

画像: 幅広の一体型LEDテールランプは3代目インテグラを彷彿とさせる。

幅広の一体型LEDテールランプは3代目インテグラを彷彿とさせる。

■アキュラ インテグラ(北米仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4710×1820×1400mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1900kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1496cc
●最高出力:200hp/6000rpm
●最大トルク:260Nm/1800-5000rpm
●トランスミッション:CVTまたは6速MT
●駆動方式:フロント横置きFF
●タイヤサイズ:215/50R17
●車両価格:約3万USドル(約350万円)〜
(数値は編集部換算値)

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