2021年9月に発売された11世代目のホンダ シビック。これまで1.5Lガソリンエンジンのみのラインナップだったが、登場から約10カ月が経過した2022年7月に、待望のハイブリッドモデル「e:HEV(イーエイチイーブイ)」が追加されることになった。このモデルは新開発2Lエンジンにふたつのモーターを組み合わせるホンダ独自のハイブリッドシステムを採用する。

新開発の2Lエンジンとふたつのモーターを搭載する。

これまで1.5L直4ガソリンターボエンジン(182ps/240Nm)のみだったシビックに次世代の2モーターハブリッドシステムを搭載した「e:HEV」が加わる。2022年4月14日には、発売に先駆けてその存在が公開された。ちなみにシビックには、このあとタイプRも導入予定だ。

このe:HEVのパワートレーンは、104kW(141ps)/182Nmを発生する2L直4ガソリンエンジンに、シビック専用に開発された2モーターシステムが採用されている。この電動システムは、トランスミッション(CVT)の中に発電用と135kW(184ps)/315Nmを発生する駆動用のモーターがそれぞれ内蔵されるもので、シリーズハイブリッドとパラレルハイブリッドを切り替えられる方式を採用している。

つまり走行状況によって「エンジンで発電し、モーターで駆動」、「エンジン+モーターで駆動」、「エンジンで駆動」を切り替えるというもの。モーターが得意なところはモーターに、エンジンが得意なところはエンジンにそれぞれ担当させ、強い加速を必要とするときにエンジンと走行用モーターを組み合わせて走るというものだ。ちなみに駆動用モーターの出力は、現行インサイト比で39kW(53ps)もアップしている。

画像: 速度計内にエネルギーフロー表示も可能。左にはエンジン回転数に連動する新デザインのパワーメーターを配置する。

速度計内にエネルギーフロー表示も可能。左にはエンジン回転数に連動する新デザインのパワーメーターを配置する。

メーターは、e:HEV専用の新パワーメーターデザインを採用している。「スポーツ」モードでは、エンジンサウインドはアクティブサウンドコントロール(ASC)でエンジン回転数に同期した次数音を付加、スピーカーからリニアで軽快なサウンド流すという演出もされている。

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