2022年4月28日、ステランティス ジャパンはDSブランドのニューモデル「DS4」を発表した。これを機にDSブランドのパワーアップを目指す、マーケティング・ダイレクターのトマ・ビルコ氏らに話を聞いた。

「アーリーアダプター」に乗ってもらいたいDS4

画像: DS4はエクステリアだけでなく、インテリアもクラスを超えたエレガントでピュアな美しさがセールスポイントだ。写真は欧州仕様で、日本仕様は右ハンドルとなる。

DS4はエクステリアだけでなく、インテリアもクラスを超えたエレガントでピュアな美しさがセールスポイントだ。写真は欧州仕様で、日本仕様は右ハンドルとなる。

軽自動車からハイエンドな輸入車まで、SUVの人気は続いているが、輸入車ではCセグメント ハッチバックの人気は根強い。中でも、プレミアム Cセグ ハッチバックと呼ばれるフォルクスワーゲン ゴルフ、アウディ A3、BMW 1シリーズ、メルセデス・ベンツ Aクラスといったドイツ車の牙城を崩すのは難しい。

ドイツのプレミアム Cセグ ハッチバックとDS4の違いは何か? と尋ねてみた。
「ドイツ車のセールスポイントは、パワー、サイズ、そしてブランドイメージです。ですがDS4は、エレガントさや快適さ、それにエモーショナルなことがポイントです」とビルコ氏は語る。

もっとも、同じステランティス グループでほぼ同時期に日本デビューを果たしたCセグ ハッチバック、プジョー 308とはどう棲み分けるのだろうか。
そんな疑問に対してビルコ氏は「乗ってみれば分かりますが、DS4と308はまったく違うクルマです。308はスポーティですが、DS4は美しい内外装のデザインと快適性を求めたクルマです」と答えてくれた。

日本の街中で扱うにも適度なサイズに美しいデザインを与え、インテリアもエクステリア同様エレガントな造形に安全&快適装備を充実。そしてパワートレーンはガソリン/ディーゼル/プラグインハイブリッドを設定。新世代のプラットフォームに、フラッグシップのDS9より最新バージョンのDSアクティブスキャン サスペンションを採用するなど、DS4は見た目も走りもエレガントなものを目指している。

画像: 第37回国際自動車フェスティバルで、世界で最も美しいクルマに選出されたDS4。(写真は欧州仕様)

第37回国際自動車フェスティバルで、世界で最も美しいクルマに選出されたDS4。(写真は欧州仕様)

Cセグ ハッチバックの購入層は、もちろん新規購入もあるが、①Cセグ ハッチバックからの買い換え、②Bセグ ハッチバックからのステップアッパー、③Dセグ セダンからのダウンサイザーの三層がほとんどだ。DS4では、とくに①や③の層がターゲットとなる。そして、シトロエン時代の旧型DS4のオーナーはもちろん、ファッションやデザイン、建築関係などを職業にした、トレンドに敏感な「アーリーアダプター」たちの購入にも期待しているという。

クルマに性能ばかりを追い求めるのではなく、デザインの美しさや快適性を求めている人は少なくないはず。ましてや日本の道では性能を持て余すようなクルマが多い中、「これだ!」と思わせるサムシングのあるクルマを見つけることは意外と難しい。だが、このDS4は「ツボ」にはまれば、気に入る人は多いのではないだろうか。

「世界でもっとも美しいクルマ」に選出されたDS4が、日本でどう評価されるのか。そして、これを機にDSブランドの認知度が高まり、ブランドがパワーアップしていくのか。今後の展開に注目していきたい。

■DS4 リヴォリ Eテンス 主要諸元

●全長×全幅×全高:4415×1830×1495mm
●ホイールベース:2680mm
●車両重量:1760kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1598cc
●最高出力:132kW(180ps)/6000rpm
●最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1750rpm
●モーター最高出力:81kW(110ps)/2500rpm
●モーター最大トルク:320Nm(32.6kgm)/500−2500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・40L
●WLTCモード燃費(ハイブリッド):16.4km/L
●タイヤサイズ:205/55R19
●車両価格(税込):572万円

画像: フランス大使館公邸前でライトアップされたDS4。左がPHEVのEテンス、右がディーゼルのブルーHDi。

フランス大使館公邸前でライトアップされたDS4。左がPHEVのEテンス、右がディーゼルのブルーHDi。

This article is a sponsored article by
''.