ルクレールが予選全セッションでトップタイムをマーク
初開催となるマイアミGP。ハードロック・スタジアムの敷地内に作られたマイアミ・インターナショナル・オートドロームは高速のチャレンジングなコースで、ランオフエリアが狭いこともありアクシデントが起こりやすく、波乱も予想されたが、予選は大きなアクシデントもなく行われた。
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7日土曜日の予選は、快晴、気温37-39度、路面温度51-56度というかなりの高温コンディションとなった。
予選はやはりQ1からフェラーリとレッドブルの2強対決の様相となっていった。フリー走行で「メルセデスの復活」を感じさせる場面もあったが、まだ2強に迫るところまではいっていないようだ。
Q3の最初のアタックではフェルスタッペンが唯一1分29秒を切る1分28秒991をマーク。暫定でトップに立ったが、ルクレールが0.064秒差、サインツも0.080秒差と、この3人のポール争いはどうなるかわからない接戦だった。
そして最後のアタックでは、まずルクレールが1分28秒796をマークしてトップを奪還すると、直後にチェッカーを受けたサインツは0.190秒及ばず2番手。最後に逆転を狙ったフェルスタッペンはセクター1でコースオフしてアタックを断念、ペレスも追い上げたが4番手タイムがやっとで、これでルクレールのポールが確定した。
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マイアミGPでポールポジションを獲得したフェラーリのシャルル・ルクレール。
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今季3度目のポール獲得したルクレール。決勝では3勝目を狙う。
決勝レースでもフェラーリとレッドブルによる2強対決と予想されるが、とくに、ポールから逃げるルクレールと逆転を狙うフェルスタッペンの序盤の争いは見物だ。ただし、アクシデントの可能性が高いと予想されるコースだけに、レースは最後までわからない。
フェラーリとレッドブルの2強対決の後方では、ハミルトンが6番手、ガスリーが7番手、角田が9番手で予選を終えている。なお、今回はスプリントは行われないので、予選順位のグリッドから決勝スタートが切られる。
タイヤを供給するピレリは「初めてのコースであり、またフリー走行がしばしばアクシデントで中断され、路面はまだ進化し続けていることから、決勝レースでの最良の戦略を見つけるのは非常に難しくなっています。ただ、オフラインが滑りやすいこと、タイヤの摩耗を考えると、決勝は2ストップになる可能性が高いでしょう。ランオフエリアがあまりなく、セーフティカーが見られる可能性もあります。Q2タイムを最速に設定したタイヤからスタートする義務がなくなったため、ミディアムタイヤからスタートしてからハードに進むドライバーが多いと予想しています。最終スティントで再びミディアムタイヤ、あるいはソフトタイヤを選択することもできるからです。ただ、その戦略は単純ではありません」と分析している。
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ピレリが公開したマイアミGP予選のデータ。
マイアミGP決勝(57周)は日本時間5月9日4時30分(現地5月8日15時30分)に開始される。
2022年F1第5戦マイアミGP予選 結果
1位16 C.ルクレール(フェラーリ)1:28.796
2位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:28.986
3位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 1:28.991
4位 11 S.ペレス(レッドブル) 1:29.036
5位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ) 1:29.475
6位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:29.625
7位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル) 1:29.690
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) 1:29.750
9位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル) 1:29.932
10位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)1:30.676
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12位 63 G.ラッセル(メルセデス)