2022年5月20日、F1第6戦スペインGPがバルセロナ郊外にあるカタロニア・サーキットで開幕する。各チーム、続々とアップデートを投入、知り尽くしたサーキットでどんな戦いが繰り広げられるか。その見どころをチェックしてみよう。

2ストップが定石だが、1ストップの可能性も

昨年2021年のスペインGPで、ポールポジションからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが2ストップ戦略を決めて逆転勝利した。スタートこそフェルスタペッンの先行を許してしまったが、意表をつくタイヤ戦略「1ストップ→2ストップに作戦変更」を敢行。ミディアムタイヤに交換して、そこからフェルスタペッンよりも1周につき1.5秒以上も速いペースで追い上げて大逆転。フェルスタペッンは動くに動けず、最終盤にファステストラップポイントを狙うしかなかった。

【参考】2021年F1第4戦スペインGP決勝 結果

1位 44 L.ハミルトン(メルセデス)66周
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+15.841s
3位 77 V.ボッタス(メルセデス)+26.610s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+54.616s
5位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)+63.671s
6位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)+73.768s
7位 55 C.サインツ(フェラーリ)+74.670s
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+1周
9位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+1周
10位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)+1周
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リタイア 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

画像: 昨年2021年のスペインGPではタイヤ交換が大きなポイントとなった。優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。

昨年2021年のスペインGPではタイヤ交換が大きなポイントとなった。優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。

画像: 昨年2021年のスペインGPの各ドライバーのタイヤ戦略。優勝争いを展開したハミルトンとフェルスタペッンはともに1ストップかと思われたが、ハミルトンが意表をつくピットストップで形勢を逆転した。

昨年2021年のスペインGPの各ドライバーのタイヤ戦略。優勝争いを展開したハミルトンとフェルスタペッンはともに1ストップかと思われたが、ハミルトンが意表をつくピットストップで形勢を逆転した。

タイヤを供給するピレリは「スペインGPでは最も硬い3種類のコンパウンドが選択されました。ハードはC1は、ミディアムはC2、ソフトはC3です。これは昨年と同じですが、今年は18インチとなり、まったく違うタイヤとなります。2月にこのサーキットでプレシーズンテストが行われており、各チームとも豊富なデータを持っていますが、今週はその時とは気候が大きく異なり、はるかに暑くなりそうです。また、2月の時点ではマシンもまだ開発途上でしたが、 それ以来、マシンはかなり進化しており、最新のアップグレードで実際にどれだけ性能がアップしているのか興味深いことです。ハードタイヤでの走行が多くなると予想されますが、 フリー走行に注目しましょう。昨年メルセデスのルイス・ハミルトンはソフト→ミディアム→ミディアムの2ストップで優勝しました。ここでは伝統的に2ストップが結果を出してきましたが、それでも1ストップは不可能ではなく、新世代のタイヤで1ストップが正解になるかもしれません」と分析している。

さて、レッドブルとフェラーリの戦いはどうなるのか、どんなレース展開になるのか。第4戦スペインGPは5月20日14時(日本時間21時)から始まるフリー走行で開幕する。

2022年F1第6戦スペインGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:5月20日14時〜15時(日本時間21時〜22時)
フリー走行2回目:5月20日17時〜18時(日本時間24時〜25時)
フリー走行3回目:5月21日13時〜14時(日本時間20時〜21時)
予選:5月21日16時〜17時(日本時間23時〜24時)
決勝(66周):5月22日15時〜(日本時間22時〜)

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