2022年6月17日、F1第9戦カナダGPがモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで開幕する。新型コロナウイルス感染拡大により2020年と2021年で開催されなかったため、2019年以来、3年ぶりの開催となる。

状況を予測するのは簡単ではなく、雨が降る可能性もある

カナダGPは天候が変わりやすく、雨や低い気温によってドラマチックな展開になることが多いが、波乱の要因はこのコースレイアウトにもありそうだ。

前回3年前の2019年のカナダGPも劇的な展開となり、フェラーリのセバスチャン・ヴェッテルがトップでゴールしたものの、走行妨害の裁定を受けて、メルセデスのルイス・ハミルトンが逆転で勝利している。

ポールポジションからスタートしたヴェッテルは終盤までトップをキープしていたが、ターン3で姿勢を乱して次のターン4イン側のグリーンにエスケープ。なんとかコースに戻ったところでレーシングラインを通ってきたハミルトンの進路を塞ぐ形となった。レース審査委員会はこのヴェッテルの動きを走行妨害と判断して5秒のペナルティを課し、優勝は2番手でチェッカーを受けたハミルトンのものになった。

画像: 2019年カナダGPで、ペナルティの審議対象となったシーン。ヴェッテルがハミルトンの進路を塞ぐ形となった。

2019年カナダGPで、ペナルティの審議対象となったシーン。ヴェッテルがハミルトンの進路を塞ぐ形となった。

画像: 2019年カナダGPのタイヤ戦略。勝利戦略はミディアム→ハードの1ストップだったが、今年はどうなるだろう。

2019年カナダGPのタイヤ戦略。勝利戦略はミディアム→ハードの1ストップだったが、今年はどうなるだろう。

【参考】2019年F1第7戦カナダGP決勝 結果

1位 44 Lハミ.ルトン(メルセデスAMG) 70周
2位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ)+3.658s
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+4.696s
4位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)+51.043s
5位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+57.655s
6位 3 D.リカルド (ルノー)+1周
7位 27 N.ヒュルケンベルグ(ルノー)+1周
8位 10 P.ガスリー (レッドブル・ホンダ)+1周
9位 18 L.ストロール (レーシングポイント・メルセデス)+1周
10位 26 D.クビアト (トロロッソ・ホンダ)+1周
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リタイア M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

カナダGP開幕に向けて、タイヤを供給するピレリは「モナコ、アゼルバイジャンに続いて、もっとも柔らかいタイヤ3種類を用意しました。前回2019年の勝利戦略はミディアム→ハードの1ストップでしたが、チームは悩ましいところでしょう。というのも、以前のデータは3年前のものであり、ほとんど使用されていないトラックで路面は急速に進化することが予想され、そのうえ、今年のタイヤは新しいコンパウンドと構造を備えた以前とは大きく異なるものだからです。気候は涼しいですが、 状況を予測するのも簡単ではなく、雨が降る可能性も十分にあります。カナダGPのもうひとつのポイントは、ピットインのタイムロスが少ないことです。これにより、チームによって戦略が大きく分かれるかもしれません」と分析している。

画像: ピレリが分析する2022年カナダGPのデータ。

ピレリが分析する2022年カナダGPのデータ。

さて2022年はどんなレースとなるのか。第9戦カナダGPは6月18日14時(日本時間18日03時)から始まるフリー走行で開幕する。

2022年F1第9戦カナダGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:6月17日14時〜15時(日本時間18日03時〜04時)
フリー走行2回目:6月17日17時〜18時(日本時間18日06時〜07時)
フリー走行3回目:6月18日13時〜14時(日本時間19日02時〜03時)
予選:6月18日16時〜17時(日本時間19日05時〜06時)
決勝(70周):6月19日14時〜(日本時間20日03時〜)

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