ホンダがまた新しい「面白そうなこと」を、いろいろ始めている。電動マイクロモビリティから倒れないオートバイ、さまざまな生活シーンで使いまわせるバッテリーなど、明日から使ってみたいと思わせるものも数多い。そこで今回は「物欲」をテーマに、ホンダの最新の取組みについて紹介していこうと思う。

「ストリーモ」── 部屋に飾っておいても画になる電動マイクロモビリティ

「従業員が持つ独創的な技術・アイデア・デザインを形にし、社会課題の解決と、新しい価値の想像につなげる新事業創出プログラム」・・・というとなんだかとっても堅苦しいけれど、ホンダらしい発想を大胆に事業化する新しい取り組み「IGNITION」が、2021年半ばから本格的にスタートしている。

画像: ストリーモは2022年中に日本国内で発売を予定。2023年には欧州でもリリースを計画している。

ストリーモは2022年中に日本国内で発売を予定。2023年には欧州でもリリースを計画している。

その第二弾となるのが、ベンチャー企業「ストリーモ(Striemo)」の設立だ。取り扱うのは、誰もが自由な移動を楽しめる、新しい乗り物。その第1号と言える1人乗りの電動マイクロ三輪モビリティ「ストリーモ」は、ホンダの二輪開発で培われた「人研究」のノウハウを活かして開発された。

位置づけとしては電動キックボードの一種ということになるのだろうけれど、注目すべきポイントは「転びづらく安定した走行を可能にした」ということ。重心バランスを計算しつくした設計に加え独自のバランスアシスト機構によって、ゆっくり歩く程度から自転車が出せるレベルのスピードまで、安心して走らせることができるという。

シンプルながら機能的なデザインは、若い女性にも受けそう。折りたたんだ時の形にも、子供が乗る三輪車のような妙なキュート感があって、お部屋に飾っておきたい衝動に駆られる。

「ライディングアシスト」── 倒れないNM4って、まさに理想ではないだろうか

「転びづらい」という意味で、中年中免(死語)ライダーの憧れを刺激してくれたのが、こちらの実験車両だ。人とくるまのテクノロジー展2022に出品されていたもののひとつで、二輪の姿勢制御技術の進化について、提案している。

画像: NM4の基本的な構造を変えることなく、きれいに電動コンポーネンツへとコンバートされているのが素敵。重心高や前後重量配分までガソリン車とそっくり同じにしているという。ホンダの技術者ってほんと、凝り性なんだから・・・。

NM4の基本的な構造を変えることなく、きれいに電動コンポーネンツへとコンバートされているのが素敵。重心高や前後重量配分までガソリン車とそっくり同じにしているという。ホンダの技術者ってほんと、凝り性なんだから・・・。

「ライディングアシスト」とそのものずばりな技術は、ASIMOの姿勢安定化技術を応用したもの。単に転倒しづらいというだけでなく、ライダーの操る意思としっかりシンクロさせながら車体を起こしたり、倒したりという挙動の変化を自然にアシストしてくれるという。

と、技術も確かに凄いのだけれど、実はもっとも気になったのは、コンセプトモデルがホンダNM4をベースにしていること。「ちょっとアキラが入っている」近未来フォルムは、かねてから萌えのターゲット=物欲対象の1台だった。

普通二輪免許では乗れない大排気量クルーザーだったためにあきらめざるを得なかったのだが、開発者によれば今回、すべてのパワーコンポーネンツを電動化しているという。安定化技術を生かすために、全域でトルク制御がリニアなEV仕様がチョイスされたわけだ。

となると定格出力次第(といっても27ps以下だが)では、普通免許でも乗れる? しかもサイズも重量も手ごわそうだけれど転倒しづらい、から安心かも?? 「ぜひ市販してください」と、開発者にはしっかり念を押しておいた。

画像: ホンダ ライディングアシスト2.0 youtu.be

ホンダ ライディングアシスト2.0

youtu.be

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