マリナーのクラフトマンシップが光るインテリア
ラグジュアリーにしてハイパフォーマンス、ベントレーが誇る2ドアグランドツアラー「コンチネンタルGT」に最強のモデル「GTマリナーW12」が登場した。すでにリリースされている「GTマリナーV8」同様に、ベントレーのビスポーク(オーダーメード工房)部門「マリナー」の手になる1台で、クーペとコンバーチブルの2タイプに設定される。
「GTマリナーW12」の最大の魅力は、ダイナミックな走行性能と、ベントレー各モデルに新設定された快適性を重視した新グレード「アズール」の持ち味、そして「マリナー」のハンドクラフトマンシップとの高次元での融合だ。
インテリアは、「マリナー」ならではのクラフトマンシップに満ちた世界観で埋め尽くされる。独自のカラースプリットは、プライマリーハイドとセカンダリーハイドの新しい組み合わせに、流れるようなデザインラインを介してサードカラーが加えられたもの。3色の組み合わせは8パターン用意され、ハイドと糸の色がコーディネートされる。また、88種類のピアノ塗装のウッドパネルを選択でき、さらに個性的な演出にも対応可能だ。
シートや、ドアトリム、リアクオーターパネルに施された「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」キルティングは、約40万本のステッチで構成される。それぞれのダイヤモンドは712本のステッチで構成されており、さまざまな色の糸を使用することがでる。
最新のシャシ技術の組み合わせでさらに俊足に
エクステリアは、他の「コンチネンタルGT」と一線を画す。フロントにシルバーとブラックの「ダブルダイヤモンド」のマトリックスグリルを新採用。同様のデザインを持ちながら「マリナー」のロゴが施されたフロントフェンダーベントとともに、その存在感を際立たせている。ちなみに、これらの装備はすべて、明るいクローム仕上げかグロスブラックのマリナーブラックライン仕様のいずれかを選択することがでる。
乗車時のおもてなしも、このモデルならではの演出が施される。サテンシルバーまたはブラックのミラーキャップの下にはマリナーウェルカムランプが配され、照明付きアウタードアシルの「Mulliner」の文字が出迎えてくれる。
パワーソースは、ハンドメイドによる6L W12 TSIツインターボエンジンの改良型が搭載される。標準モデルのW12エンジンより24ps高い最高出力659psを発生し、最大トルクは同じ900Nmとなる。気になるパフォーマンスは、最高速度が335km/hで0→100km/h加速が3.6秒。これは従来より0.1秒短縮されたタイムだ。