予防安全技術の機能拡充などを図る
ESは、レクサスのアッパーミドルセダンだ。日本では、レクサス店が未導入だった関係で、1989年に登場した初代はカムリプロミネント、2代目から4代目まではウィンダムの名で販売され、2018年に発表された7代目からレクサス ESとして日本に導入された。
世界的には、これまでに80以上の国や地域において累計約293万台(2022年6月現在)が販売されており、レクサス ラインナップの基幹モデルとなっている。2021年8月のマイナーチェンジでは、静粛性や乗り心地に加え、レクサスならではの走りの味を磨き上げてきた。
今回の一部改良では、たゆまぬ進化を追求する「オールウエイズ オン(Always On)」の思想の下、予防安全技術やマルチメディアなどの先進技術をさらに進化させた。
予防安全技術の機能拡充では、車両を上から見たような映像をセンターディスプレイへ表示するパノラミックビューモニターに、撮影した路面の映像を車両直下に合成表示することで車両下方の路面状況、タイヤ位置などの把握を補助する床下透過表示機能を追加。駐車やすり抜けをサポートする。
また、直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムを搭載。ナビや音楽、車両設定などの各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示することで優れたアクセス性を実現するとともに、画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分け、操作フローを統一し使いやすさに拘った。
クラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクティッドナビも採用。さらに、従来の車載ナビとコネクティッドナビを組み合わせたハイブリッド型のナビゲーションを採用している。
最新の音声認識機能は、ステアリングのトークスイッチ操作による起動に加え、ディスプレイのマイクアイコン操作や音声による起動を可能とした。「ヘイ、レクサス」など、あらかじめ設定された起動ワードを発話することで、スイッチ操作や再生中の音楽停止をすることなく、音声認識機能の起動が可能。さらにクルマと会話するような自然な発話での操作にも対応している。
「マイ レクサス」により、スマートフォンでクルマの燃料残量や走行距離の確認が可能。さらに乗車前にエアコンを作動させておけるリモートエアコンなどのサービスも利用できる。「マイカー始動ロック」では、「マイ レクサス」からの操作により任意の期間において車のエンジンを始動できなくすることが可能だ。夜間や長期の旅行・出張等の際に利用すると、クルマを使わない時間のセキュリティを高めることができる。
インテリアでは、インストルメントパネル、およびコンソール周辺の形状やスイッチレイアウトを最適化し、カップホルダーやおくだけ充電の使い勝手など、ユーザーの利便性を向上している。
ESらしいラグジュアリーな雰囲気の特別仕様車
特別仕様車「グレイスフル エスコート」は、ES300h バージョンLをベースに、ESらしい上質でラグジュアリーな空間や時間を楽しめるように、専用シートカラーとしてクリムゾン&ブラックを設定。本革シートやインストルメントパネルにクリムゾンステッチをあしらい、ステアリングには墨ブラックを使用した。
エクステリアでは、特別仕様車専用の塗装を施したスピンドルグリルとアルミホイールを採用し、落ち着いた質感で大人の魅力にあふれたスタイルとしている。
■ES300h 特別仕様車「グレイスフル エスコート」特別装備
●スピンドルグリル(特別仕様車専用シルバー塗装)
●235/45R18 94Yタイヤ & 18×8J ノイズリダクション アルミホイール(特別仕様車専用スパッタリング塗装)
●本革シート(特別仕様車専用クリムゾン & ブラック+クリムゾンステッチ[運転席・助手席ベンチレーション機能・前後席ヒーター付/フリーキルティング])
●本木目+本革ステアリング(ウオールナット[オープンフィニッシュ/墨ブラック])
●インストルメントパネル(ブラック+特別仕様車専用クリムゾンステッチ)
●ドアトリム(特別仕様車専用クリムゾン & ブラック+クリムゾンステッチ)
車両価格(税込)は、以下のとおり。いずれもパワーユニットは2.5L 直4エンジン+モーターのハイブリッドで、トランスミッションは電気式無段変速機、駆動方式は2WD(FF)のみとなっている。
■レクサス ES300h ラインナップ&プライス
ES300h:602万円
ES300h Fスポーツ:654万円
ES300h バージョンL:718万円
ES300h「グレイスフル エスコート」:728万円