ホンダeに乗ってみて、一番印象的だったのは走りの爽快感だ。そしてこの軽やかな走行フィーリングは、きれいな景色の中で窓を開けて走ったら、すごく気持ちよさそうだなと、そんな思いを巡らせた。ホンダeで行きたい場所ができたので、ちょっとだけ遠いけれど、行ってみることにした。(Motor Magazine 2022年9月号より)

ホンダeで長距離ドライブ&アウトドア。BEVの新たな楽しみを発見した

シティコミューターとしてホンダeは完璧と言っても過言ではないくらいに良くできたクルマだと思う。小回り性能や快適な視界、室内の使い勝手など街乗りを一番に考えて作られただけあって、その性能のどれもが秀逸。

たとえば最小回転半径4.3mという数値は軽自動車のホンダ N-ONE(4.5m)よりも小さい数値で、実際に車庫入れや細い路地での切り返しで効果を発揮してくれた。これに慣れてしまって、他のクルマに乗り換えた時にはあまりの違いに煩わしさを感じるほど。それでいてシティコミューターとしてはずばぬけて高い走行性能や居心地の良い室内空間も兼ね備えているから、1回の充電で走れる200km程度のドライブは実に快適だ。

では、長距離ドライブとなるとどうなのか? 航続距離200km前後のEVで長距離を走るのは本末転倒のようにも思えるが、行きたい場所に好きなクルマで行けなかったら意味がない。行きたい場所は東京から片道約650km。ホンダeで向かうには最低でも4回の充電は必要だろう。しかも高速道路の走行では電費が下がることも予想されるので、さらに回数は増えるかもしれない・・・。

画像: 長距離運転の時でもホンダセンシングをはじめとする安全運転支援機能によって安全快適にドライブができる。

長距離運転の時でもホンダセンシングをはじめとする安全運転支援機能によって安全快適にドライブができる。

ドライブの事前準備として道中の充電スポットを調べ、その距離感覚も把握しておくことにした。結果は6回充電し、約13時間のドライブとなったのだが、想像していたより疲労感はなかった。それは道中ONにしていたACC&LKAS(車線維持支援システム)のアシストも大きいだろうし、居心地の良いインテリアのおかげかも知れない。

電費は80〜90km/hでは7km/kWh台、100km/hでは6km/kWh台だった。充電回数が多くなったのは、もしもPAの充電器が使えなかった場合に次の充電スポットまで走れる保険としてバッテリー残量を30%(約10.65kWh)残して充電していたから。そのため100〜130km走っては1回充電するという流れになった。

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