アバンギャルドなデザインで注目のDSが2022年続々と新型モデルを投入している。フラッグシップサルーンからCセグハッチバック追加とそのラインナップが完成した。(Motor Magazine 2022年9月号より)

DSのフラッグシップがついに日本にも導入

シトロエンのサブブランドとして復活したDS。2015年にはひとつのブランドとして独立した。DSは、長らくフランスに存在しなかったフレンチラグジュアリーブランドだ。ただし、これまでのDS3とDS7のクロスバックという大小SUVのみのラインナップでは少々物足りなさ感があったのは事実。そんなDSに特筆すべき動きがあった。

画像: フランスの伝統と最新テクノロジーが融合「DS9」。路面をスキャンして4輪ダンパーを独立制御するDSアクティブスキャンサスペンションやDSコネクテッドパイロット、スイッチを押すだけで駐車をサポートするDSパークパイロットなどDSの持つ最先端テクノロジーを搭載する。(New 2022年4月9日発売)

フランスの伝統と最新テクノロジーが融合「DS9」。路面をスキャンして4輪ダンパーを独立制御するDSアクティブスキャンサスペンションやDSコネクテッドパイロット、スイッチを押すだけで駐車をサポートするDSパークパイロットなどDSの持つ最先端テクノロジーを搭載する。(New 2022年4月9日発売)

まず、待望されたフラッグシップサルーンに位置づけられるDS9がようやく導入された。車格としてはEセグメントとなり、パワートレーンは最高出力が225psの1.6L直4ガソリンターボと同250psのOHEVのEテンスで、価格が643万〜と、ドイツ勢あたりと比べるとフラッグシップとしては控えめな印象を受けるが、印象的なスタイリングにDSの証であるウォッチストラップデザインのシートやナッパレザーがふんだんに用いられ高級家具のように仕立てられたインテリアなど独創的な内外装デザインには一見の価値がある。

プラットフォームはDS7クロスバックと同じEMP2の改良版で、ホイールベースは2895mmと長く、車内空間の広さも十分に確保されている。さらには、路面をセンシングして先読み制御するDSアクティブスキャンサスペンションやナイトビジョンなど先進的な上級装備も与えられている。

世界で最も美しいクルマは、まさに「才色兼備」

もう1台の注目すべき新顔が、DSの第4のモデルとなるDS4だ。Cセグの基幹車種の投入により、DSオートモビルのラインナップが完成したことになる。

画像: 『世界で最も美しいクルマ』に選出されたプレミアムCセグモデル「DS4」。DSらしい彫刻的なフォルムにフロントグリルはダイヤモンドを散りばめたような大小のクローム配する。パワートレーンは1.2L直3ガソリンエンジンと1.5L直4ディーゼルエンジン、1.6L直4エンジン+フロントモーターのPHEVの3種類を用意する。(New 2022年4月28日発売)

『世界で最も美しいクルマ』に選出されたプレミアムCセグモデル「DS4」。DSらしい彫刻的なフォルムにフロントグリルはダイヤモンドを散りばめたような大小のクローム配する。パワートレーンは1.2L直3ガソリンエンジンと1.5L直4ディーゼルエンジン、1.6L直4エンジン+フロントモーターのPHEVの3種類を用意する。(New 2022年4月28日発売)

こちらは3世代となる最新のEMPをベースとし、パワートレーンには1.2L直3ガソリンターボと1.5L直4ディーゼル、1.6L PHEVが用意される。

DS4で特筆すべきはデザインだ。1月にパリで開催された第回国際自動車フェスティバルにおいて、「世界で最も美しいクルマ」に選出された実績が光る。インテリアもクラスを超えたエレガントでピュアな室内空間が表現されており、従来の大きなエアコン吹き出し口を廃した新しいベンチレーションシステム「DSエア」にも注目だ。

既存のモデルでは、DS3クロスバックには1.5Lのクリーンディーゼル搭載車が新たに追加されたほか、DS7クロスバックには矢継ぎ早に2台の特別仕様車が設定された。

特別仕様車はいずれも最大トルク400Nmの2L直4クリーンディーゼルを搭載。1台はルーヴル美術館とのパートナーシップによるエクスクルーシブモデルで、もう1台は内外装の随所に漆黒のシャイニーブラックパーツを配した特別感あふれる仕様となっている。

日本での知名度は高いとは言えないが、DS9とDS4が追加されたことで、DSのラインナップが拡充され、今後は大きく数字を伸ばす可能性がありそうだ。(文:岡本幸一郎/写真:ステランティス、永元秀和、井上雅行)

画像: フラッグシップSUVがマイナーチェンジ「DS7」。DSのフラッグシップSUVのDS7がマイナーチェンジされた。DSウイングとグリルが大型化され、新しいDSライトベールデイタイムランニングライトは33個のLEDを用い4つの垂直発光機能で構成されている。(Coming Soon 2022年内日本導入予定)

フラッグシップSUVがマイナーチェンジ「DS7」。DSのフラッグシップSUVのDS7がマイナーチェンジされた。DSウイングとグリルが大型化され、新しいDSライトベールデイタイムランニングライトは33個のLEDを用い4つの垂直発光機能で構成されている。(Coming Soon 2022年内日本導入予定)

DS9 Eテンス 主要諸元

全長×全幅×全高:4940×1855×1460mm
ホイールベース:2895mm
車両重量:1930kg
エンジン種類:直4ターボ+モーター
総排気量:1598cc
最高出力:147kW(200ps)/6000rpm
最大トルク:300Nm/3000rpm
モーター最高出力:81kW(110ps)/2500rpm
モーター最大トルク:320Nm/500ー2500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FF

DS9 オペラ 主要諸元

全長×全幅×全高:4940×1855×1460mm
ホイールベース:2895mm
車両重量:1640kg
エンジン種類:直4ターボ
総排気量 :1598cc
最高出力:165kW(225ps)/5500rpm
最大トルク:300Nm/1900rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FF

DS4 主要諸元

全長×全幅×全高:4415×1830×1495mm
ホイールベース:2680mm
車両重量:1420kg
エンジン種類:直3ターボ
総排気量:1199cc
最高出力:96kW(130ps)/5500rpm
最大トルク:230Nm/1750rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FF

DS7 Eテンス 主要諸元

全長×全幅×全高:4593×1906×1625mm
ホイールベース:2738mm
車両重量:1660kg
エンジン種類:直4ターボ+モーター
総排気量:1598cc
最高出力:132kW(180ps)/6000rpm
最大トルク:300Nm/3000rpm
モーター最高出力:81kW(110ps)/2500rpm
モーター最大トルク:320Nm/500ー2500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:FF

This article is a sponsored article by
''.