2022年8月19日(現地時間)、ブガッティは新型ロードスター「W16 ミストラル(Mistral)」を発表した。2005年に発表された「ヴェイロン」以来、搭載され続けたW16エンジンは、このミストラルが最後の搭載モデルになるという。

車両価格500万ユーロの限定99台は、すでに完売!

画像: チタン、ソリッド ブロックから削り出されたアルミニウム、そして柔らかくて傷のないレザーなどが用いられたインテリア。

チタン、ソリッド ブロックから削り出されたアルミニウム、そして柔らかくて傷のないレザーなどが用いられたインテリア。

垂直に配置されたヘッドライトは完全なオーダーメイドで、馬蹄形グリルはより立体的になった。リアセクションでは、サーキット専用モデルのボリードのテールランプのモチーフを印象的かつエレガントに再現した。

W16 ミストラルのシャシやボディパネルには、高度な複合材料が採用されている。最先端のチタンとアルミニウムを組み合わせて3Dプリンターで製作し、印象的なデザイン、究極のパフォーマンス、そして堅牢な信頼性を保証する。

インテリアはシロンの先を行くもので、エレガントで豪華な体験を提供するために慎重に研ぎ澄まされた。素材の品質へのこだわりは、ブガッティ デザインの特長でもある。先進的で軽量なチタン、ソリッド ブロックから削り出されたアルミニウム、そして柔らかくて傷のないレザーなどが用いられている。

新しいデザインのドアパネルに使用された複雑な織りのレザーは、長期にわたっての使用を想定して、ブガッティの品質基準に合わせて細心の注意を払ってテストされ、製造される。いにしえのモデルをオマージュしてアルミニウムの塊から削り出されたシフトノブは、木のタッチと、エットーレの弟であるレンブラント・ブガッティの有名な「踊る象」の彫刻が入れられた琥珀色のインサートが特徴的だ。

画像: テールランプは、サーキット専用モデルのボリードのものをモチーフにしている。

テールランプは、サーキット専用モデルのボリードのものをモチーフにしている。

ブガッティ最後のロードスターだった、ヴェイロン 16.4 グランドスポーツ ヴィテッセが2013年に408.84km/hという世界速度記録を打ち立てたとき、その8L クワッドターボ W16エンジンの最高出力は1200psだった。では新型のW16 ミストラルはといえば、2019年に前人未踏のオーバー300mphである490.484km/h(304.773mph)を達成したシロン スーパースポーツ 300+のものと同じ、1600psを発生するパワーユニットを搭載している。

狭角のV8エンジンふたつをV型に組み合わせたW16エンジンの、各バンクにターボチャージャーを装着したクワッドターボという唯一無二のパワーユニットを搭載するモデルは、このW16 ミストラルが最後になるという。製造されるのは、99台のみ。車両価格は税抜きで500万ユーロ(約6億8500万円)。デリバリーは2024年から開始される予定だが、この99台はすでに完売しているという。

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