2022年8月26日、アウディAGは2026年シーズンからF1グランプリに参戦すると発表した。2025年シーズンをもって現行のパワーユニットレギュレーションが改定されることから、かねてより参戦の噂はあった。それがベルギーGPが開催されているスパ ・フランコルシャンサーキットで行われた記者会見で、いよいよ正式に「決意表明」されたのだ。
ドイツ・ノイブルクの「アウディスポーツ」で早くも開発がスタート
新しいパワーユニットレギュレーションが導入される2026年シーズンに向けて、アウディが動き出した。
突然の発表だが、その計画は入念に練られ、パワー ユニットの開発はすでにインゴルシュタット近くのノイブルク アン デア ドナウにあるアウディ スポーツの最先端のコンピテンス センターを拠点に行われることが決まっているという。
まだレギュレーションが確定していないので、もちろん詳細は明らかになっていないが、2026年以降のパワーユニットがより電動化に近いものになるのは確実だ。燃焼エンジンはより効率的で、燃料も先進的で持続可能なものになるのは間違いなく、「レースは走る実験室」とするアウディにとってF1に参戦する意味は大きいという。
2023年にはパワー ユニットメーカーのコスト上限が導入される予定で、F1がカーボンニュートラルなレーシングシリーズの方向に向かっていることも重要なポイントだったようだ。
ただし、「今年(2022年)の終わりまでにどのチームと提携するかの決定を発表する予定です」とコメントしているのみで、パワーユニットサプライヤーとしての参戦か、コンストラクターとしての参戦となるかはまだアナウンスされていない。
なお、同じフォルクスワーゲングループのポルシェが、2026年シーズンからレッドブルのパワーユニットパートナーとしてF1に参戦するという噂もある。