心を火照らす、爽快感たっぷりのハンドリング&エンジンの吹け上がり
トナーレ ハイブリッドは、どの視点から見るかによって評価が変わるクルマかも知れない。「アルファロメオである」という点から述べるなら、間違いなくアルファだな、と思えて僕は嬉しかった。
![画像: ディスプレイ式のメーターパネルだが、そのフード形状はいかにもアルファロメオらしいデザイン。細部でも「らしさ」を重視。(Coming Soon 2022年末日本導入予定)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/08/30/48ea72415da676400d955b6f8d5af09a6154cb63.jpg)
ディスプレイ式のメーターパネルだが、そのフード形状はいかにもアルファロメオらしいデザイン。細部でも「らしさ」を重視。(Coming Soon 2022年末日本導入予定)
試乗したのはDCTにモーターを組み込んだ前輪駆動モデルで、いわゆるマイルドハイブリッドながら20km/h程度までの速度域ではモーターのみで走ることも多く、電動化車両であることは感じられる。しかし、「アルファロメオ」と聞いて多くの人がパッと連想する「鮮烈なスタイリング」「心ときめくドライビングフィール」「技術陣の熱さ」のようなものを、ちゃんと持ち合わせている。
何よりハンドリングだ。少々クイックなステアリングギア比と若干シャープなディメンジョンのシャシの組み合わせを、低く前下がりなロール軸で味付けするという技を見せ、曲がり始めたらグイグイとアンダーステア知らずかのように曲がっていく。
その鮮やかさは快感だ。エンジンはシャープでよく回るし、たっぷりと爽快で、すっぱりと楽しく、しゃっきりと気持ちいい心の火照るスポーツSUVの仕上がり。これがアルファロメオじゃなくて、何なのだ?
さらにコンパクトなSUVも噂されているが、まずは本年末のトナーレ日本上陸と、その後のPHEVモデルを待つことにしよう。(文:嶋田智之/写真:ステランティス)
![画像: 気軽に楽しめるアルファロメオとしてトナーレに関心を持つユーザーは多そうだ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/08/30/b56c7f12487359782dd19beae46513e9ee123ecf.jpg)
気軽に楽しめるアルファロメオとしてトナーレに関心を持つユーザーは多そうだ。
■アルファロメオ トレナーレ ハイブリッド VGT 160主要諸元
●全長×全幅×全高:4528×1841×1601mm
●ホイールベース:2636mm
●車両重量:1600kg
●原動機種類:直4ターボ+モーター
●総排気量:1469cc
●最高出力:118kW(160ps)/rpm
●最大トルク 240Nm/rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:FF