岡野「ミーモは日本の芝生管理のあり方を大きく変えます」
──岡野さんといえば、浦和レッズのイメージが強いかと思うのですが、ガイナーレ鳥取との関係はどこから始まるのでしょうか。
岡野氏「2009年のシーズン途中、37歳の時、選手としてチームに加入したのが始まりです。ガイナーレ鳥取はまだJFL(日本フットボールリーグ)で、 Jリーグ入りを目指していたのですが、翌2010年にJFLで優勝してJ2に昇格しました」
──現在はガイナーレ鳥取のゼネラルマネージャー(GM)をされていますよね。
岡野氏「2013年にガイナーレ鳥取がJ2から降格してしまって、そのシーズンを最後に選手として現役を引退しました。それで東京に戻ろうと思っていたのですが、その時に塚野さんから『チームのGMをやってくれないか』と声をかけていただいたんです。最初はなにをやっていいかわかりませんでしたよ」
──ガイナーレ鳥取の運営会社である株式会社SC鳥取の社長である塚野さんは、岡野さんとどのような関係だったのですか。
塚野氏「私は地元米子市出身で、1993年に本田技研工業に入社して浜松にあるサッカー部に入ったのですが、当時、ホンダはJリーグへの加盟を見送ったのでJFLに所属してサッカーをやってました。岡野さんが1972年生まれで、私が1970年生まれですから、同世代のサッカー選手ということになります。後にヴィッセル神戸に移籍して、チームがJリーグに加盟したので鳥取県出身初のJリーガーになりました。その後、ガイナーレ鳥取がJリーグ加盟に向けて動き出すことになり、その運営会社を任されることになりました。岡野さんがガイナーレに来てくれる少し前のことですね」
──岡野さんにGMをお願いしたのはどうしてですか。
塚野氏「もう直感ですね。この人こそ、チームを強く、魅力的にしてくれると思いました、できる人ですから。チームを強くしなければなりませんが、それだけではダメで、いろいろな人に会って、クラブのことを知ってもらって、人の心を動かして、一緒にやってくれる人を増やさなければなりません。岡野さんはバリバリやってくれると思いましたから」
岡野氏「浦和にもGMはいましたけど、なにやっているのか、まったく知りませんでした。監督や選手、チーム編成を決めたりも重要な仕事ですが、GMはチームを魅力的なものにする大切な仕事なんだなあと思います」