アウディQ2のハイパフォーマンスバージョンのSQ2が登場した。コンパクトなボディに300ps/400Nmを発揮する2L直4ターボエンジンを搭載して、四輪駆動のクワトロシステムを組み合わせる。さっそくその走りを堪能した。(Motor Magazine 2022年10月号より)

素早くシャープに回るエンジンと強力なトルク特性

こういう仕事をしてると、ときどき予想を大きく上回るクルマに出逢って嬉しい気持ちになることがある。この新型アウディSQ2が、まさにその1台だ。ベースとなるQ2の現行モデルにはアウディのエントリーSUVとして上々の出来映えだと感じつつも感慨を受けるところまではいかなかったから、そこの違いが大きいかも知れない。

2022年2月にマイナーチェンジが施されたSQ2は、新型とはいえど先代から大きく変更されてる部分はなく、ベースとなっているQ2のフェイスリフトに合わせてこちらも手を入れた、というような装いだ。シングルフレームグリルと前後のバンパー、ルーフスポイラーといったところが異なるくらいか。

間違い探しかと冗談を言いたくなるくらい、従来型との違いは少ない。試乗車にはグリルや4リングス、フロント下部左右のインテーク、ドアミラー、Cピラー、リアバンパーのトリムなどがブラックアウトされるパッケージオプションが装着され、精悍な印象を見せていたが、個人的にはそれらのディテールがシルバーのままのスタンダードな仕様の方が、アウディらしい佇まいだし、ベースのQ2により近いからいいな、と思う。

御存知「S」はアウディのハイパフォーマンスライン。ベースモデルに似た風情で中身はまったく違うという羊の革を被った抑え方が、アウディには似つかわしいと思うからだ。

画像: Audi Ringsやフロントグリルはオプションのブラック仕上げで精悍な印象に。

Audi Ringsやフロントグリルはオプションのブラック仕上げで精悍な印象に。

This article is a sponsored article by
''.