最新、注目の電動化モデルたち「BEV(電気自動車)&PHEV(プラグインハイブリッド)&HEV(ハイブリッド)」を紹介。2022年11月12日(土)から13日(日)開催の『EV & SDGs 2022フェア in Chiba』(千葉県・イオンモール幕張新都心)では、このモデルたちを一堂に集めてのイベントも開催される。今回はBYDの「アット3(ATTO 3)」を紹介しよう。(Motor Magazine 2022年12月号付録より)

2023年1月より日本での販売を開始

7月、中国のEV大手であるBYDが乗用車販売サービス専業会社として新たに日本法人を立ち上げ、日本市場にBEVで参入する旨を発表した。導入の決まった3台のうちで主力となるであろうミドルサイズSUVが、2月に中国で発売された「ATTO 3」だ。

ボディサイズは全長が短めながら、横方向がやや広く、サイズのわりに車両重量は1750kgと比較的軽めとなっている。フロントに150kW/310Nmを発生するモーターを搭載し、前輪を駆動。ゆとりある広い室内空間と440Lの荷室容量を確保している。

バッテリーは耐久性に優れ、充電を繰り返しても長い寿命を誇るリン酸鉄リチウムイオン電池を用いているのも特徴で、ATTO 3では58.56kWhの容量により、485kmのWLTCモード航続距離を実現している。

画像: ブルーとホワイトの2トーンのインテリア。曲線を取り入れたダッシュボード中央には12.8インチのモニターが備わる。

ブルーとホワイトの2トーンのインテリア。曲線を取り入れたダッシュボード中央には12.8インチのモニターが備わる。

日本にはオーストラリア仕様をベースとする右ハンドル車が導入される予定だが、日本車と同じようにウインカーレバーが右側に設置されているのもポイントだ。

インテリアは曲線的な形状のダッシュボードと2トーンの色使いが目を引く。インパネ中央に配された大画面のタブレット状のディスプレイに多くの機能が集約されており、必要に応じて縦向きと横向きにステアリングホイールのスイッチで任意に変更できるようになっているのもナイスアイデアだ。さらには、新感覚のシフトレバーのデザインや収納スペースに設けられたひも状のカバーなども見た目にも興味深い。

動力性能は0→100km/h加速タイムが7.3秒と公表されており、体感的にもまずまず。欧州勢に多い加速性能をウリとするタイプほどの速さではないが、実用上は十分。静かでなめらかな走りを楽しめる上に、BEV感を高めるサウンドも演出される。

2023年1月の日本発売が予定されており、本稿執筆時点ではまだ価格が発表されていないが、日本勢や欧州勢にとってかなり強敵になりそうなプライスとなることも予想されており、その動向が注目される。

画像: Cピラーのガーニッシュや一文字のテールライトが特徴的。リアゲートには「BUILD YOUR DREAMS」のロゴが入る。

Cピラーのガーニッシュや一文字のテールライトが特徴的。リアゲートには「BUILD YOUR DREAMS」のロゴが入る。

BYD ATTO 3 主要諸元

全長×全幅×全高:4455×1875×1615mm
ホイールベース:2720mm
車両重量:1750kg
パワートレーン:1モーター(フロント)
最高出力:150kW
最大トルク:310Nm
最小回転半径:ー
駆動方式:FWD
一充電走行距離:485km(WLTCモード)
総電力量:58.56kWh
タイヤサイズ:235/50R18
車両価格:未定

画像: web.motormagazine.co.jp
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