2022年11月7日(現地時間)、北米ホンダは大型SUVの「パイロット(PILOT)」を第4世代にフルモデルチェンジして発表し、12月に発売する。なお、このモデルは日本では発売されていない。
ホンダ史上最大で最強のSUV
パイロットは、初代が2002年に発売された、北米ホンダの大型SUVだ。今回発表された新型は4代目にあたり、ホンダの歴史において最大かつ最もパワフルな、究極のファミリーSUVとなった。トリムレベルは、スポーツ、EX-L、トレイルスポーツ、ツーリング、エリートの5グレードが設定される。
新型パイロットのラギッドなスタイリングは、オフロード走行に対応している。大きく直立したフロントグリル、張り出した前後のフェンダー、幅広いトレッド、そして大径タイヤによって強調された力強いスタンスを特徴としている。
長いボンネットの下には、ホンダ史上もっともパワフルな、295馬力を発生する3.5Lのまったく新しいV6 DOHCエンジンが搭載されている。
インテリアは、比類のない快適さを醸し出している。2列目シートは取り外し可能で、リアのカーゴフロアの下に収納することができる。3列目シートも備えており、シートアレンジなどラゲッジスペースの使い勝手は高い。キャビンのスペースやラゲッジルームのスペースは、クラストップレベルの容量を誇っており、ラゲッジスペースは最大1863Lにまで拡大できる。
キャビンはモダンで新しい雰囲気で、フロントシートには、日本仕様のステップワゴンやフィットに採用されているボディスタビライジングシートが装着され、ロングドライブでの疲労を軽減するのに役立っている。洗練された素材の上質な感触、さらには最新テクノロジーも搭載され、新型パイロットは歴代モデルでもっとも高級なモデルとなった。
安全運転支援システムのホンダセンシングをはじめ、SRSエアバッグも新世代の助手席エアバッグ、改良されたフロントサイドエアバッグ、新しい運転席&助手席ニーエアバッグなど8個を標準装備している。
ホンダ新型パイロットの主な特徴
新型パイロットの主な特徴を挙げておこう。
●堅牢なエクステリアデザイン
●パワーアップした新型3.5L DOHC V6エンジン
●第2世代のi-VTM トルクベクタリング4WDシステムにより、オフロード能力が向上
●よりモダンで快適なインテリア
●クラストップレベルのキャビンスペース
●クラス初の多機能アレンジや取り外しが可能な2列目中央シート
●ラゲッジスペース容量の増加
●デジタルメーターを標準装備
●10.2インチ デジタルメーター(エリート)
●スマートフォンとワイヤレスでリンク可能な9インチ HD タッチスクリーン(EX-L、トレイルスポーツ、ツーリング、エリート)
●スマートフォンとリンク可能な7インチ タッチスクリーン(スポーツ)
●スポーツ/牽引/トレイルを含む7つのドライブモード
●新しいワイドビューカメラとレーダーを備えたホンダセンシングを標準装備
●ヒルディセントコントロールを標準装備
●万が一の事故において、脳や首の損傷の可能性を減らすように設計された次世代の助手席エアバッグ
●運転席&助手席ニーエアバッグを標準装備
●i-VTM4 トルクベクタリング4WDシステム(トレイルスポーツ)のオフロード性能を最適化するトレイル トルク ロジック
●ドライバーが障害物を発見するのに役立つ、トレイルウオッチ カメラシステム(トレイルスポーツ、エリート)
新型パイロットは前述のように、2022年12月から北米で発売される。日本でも大型SUVを求めるファンは少なくないが、ホンダが日本市場にパイロットを導入する可能性は、きわめて低いだろう。
ホンダ パイロット 主要諸元(一部は編集部換算値)
●全長:4823〜5085mm
●全幅:1994mm
●全高:1801〜1829mm
●ホイールベース:2891mm
●エンジン種類:V6 DOHC
●排気量:3471cc
●最高出力:285hp/6100rpm
●最大トルク:355Nm/5000rpm
●トランスミッション:10速AT
●駆動方式:4WD
●ホイールサイズ:18/20インチ