フォルクスワーゲン初となる電気自動車のSUVであるとともに、ブランド初のBEVのワールドカーとなるID.4がついに日本市場へ上陸、さっそく高出力版のID.4 プロ ローンチエディション(ID.4 Pro Launch Edition)に試乗することができた。このBEVにフォルクスワーゲンらしさはあるのか。ファーストインプレッションをお届けする。

BEVを過剰に演出しない加速感に好印象を持った

走り出してすぐに感じられたのは、ほどよい加速フィールである。多くのBEVが強調しているモーターの過剰とも思える加速の演出はなく、これならエンジン搭載モデルから乗り換えても違和感をまったく感じないだろう。もちろん右足に力を込めて床まで踏み込めば、0→100km/h加速8.5秒のスペックが伊達じゃないことを思い出させてくれる。

画像: 大型の高電圧バッテリーは床下、駆動用電気モーターはリアに搭載し、前後重量配分50:50を実現。

大型の高電圧バッテリーは床下、駆動用電気モーターはリアに搭載し、前後重量配分50:50を実現。

ちなみに導入記念車には①買取価格保証型残価設定ローン「フォルクスワーゲンソリューションズ」の5年後の特別残価設定、②家庭用普通充電器設置費用10万円サポート、③プレミアムチャージングアライアンス(PCA)の年会費ならびにフォルクスワーゲン販売店における充電器の利用料金毎月60分まで1年間無償という3つの特典が付帯されている。

充電環境の充実にもフォルクスワーゲンは力を入れていて、ポルシェやアウディと一緒に独自の充電ネットワーク「PCA」を組んだ。つまりID.4のオーナーはポルシェセンターやアウディディーラーの急速充電や普通充電設備を使用できるというわけだ。これはユーザーにとって大きなメリットになるはずだ。

ところでID.4はモーターをリアに搭載するRWD(RR)である。フォルクスワーゲンのRRといえば、初代ビートルを思い起こすが、このブランド初の世界市場向けBEVも同様に多くのファンの心を摑むことができるのだろうか。(写真:井上雅行)

フォルクスワーゲン ID.4 プロ ローンチエディション 主要諸元

全長×全幅×全高:4585×1850×1640mm
ホイールベース:2770mm
車両重量:2140kg<1950kg>
パワートレーン:1モーター(リア)
最高出力:150kW(204ps)<125kW(170ps)>
最大トルク:310Nm
最小回転半径:5.4
駆動方式:RWD
WLTCモード一充電走行距離:561km<388km>
総電力量:77kWh<52kWh>
タイヤサイズ:前235/50R20・後255/45R20<235/60R18>
車両価格:636万5000円<499万9000円>
※<>内はID.4 ライト ローンチエディションのもの

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